「バタ臭い」が気にかかる

ひところあんなに気にかけていた孤独死だが、最近では全く話題に触れていないし思い出しもしないことに気がついた。片思いの相手に直接働きかけず、一人で一喜一憂し勝手に盛り上がったまま相手の存在を置き去りにしているのに似ている。
ところで今日、久しぶりにハスキーさんに会った。一時期雨後の筍のように街でハスキーさんを散歩させている人が出没していたが、あの頃のハスキーさんたちは一体どこへ行ったのだろうか。ともかく久々のハスキーさんだが、相変わらず涼しげな目元をしていた。まさしくシベリア顔。淡い水色の目がシベリアを感じさせる。真夏のフィレンツェスウェーデン人の男の子に「来年の今頃は何をしているか?」と質問した際に「一人暮らしをしているだろう」と答えられ、「どこで?」と問うたら「ストックホルム」と答えられた、あの時と同じくらい涼しい感じがする。「ストックホルム」は凄い。その音をネイティブのスウェーデン人が発するだけで体感温度が2度くらい下がった。ハスキーさんもそれと同等の効果があり、しかし目線が合っただけだったのでまあ良くて1度くらいでしょう。きもち涼しくなった。
シベリア顔とは書いたものの、自分でも定義が良く分からない。しかし「バタ臭い顔」と「シベリア顔」は相容れない気がする。ここで関心はハスキーさんから「バタ臭い」へと移るのだが、この表現、一体どこの国の人に当てはめられたのだろうか。アメリカ人だったのだろうが、アメリカ人と一口に言ってもどの人種をさしているのか全然明確じゃない。まさかネイティブに対して「バタ臭い」はないだろう。私が思うに、「バタ臭い」が最も相応しいのはフランス人だと思う。っていうのは安易だろうか。2月にチェコに行ったけれど、チェコ人も私のイメージするところの「バタ臭い」からは外れる気がする。どなたか、「見るからにバタ臭い顔」の人を知り合いに持たれていたら私に紹介してください。一回見てみたい。

追記:今日の日記を読み返してたら、確か関西の方に「シベリア」というお菓子があったのを思い出した。食べてみたい。食べたことのある方、或いはその存在を直接目撃された方がいらしたら、ご連絡ください。どんなもんかとても興味があります。

追記2:間違った。「関西」ウソ。それはパルナスだった。「モスクワの味」っていうCMソングのせいでパルナスとシベリアを混同した。シベリアは10年前、御茶ノ水駅近くのパン屋「サンエトワール」で目撃したことがある。しかも店の外に置かれた台車に載せられてた。「なんでシベリアなんだ?」と思った記憶が甦ってきた。ニコライ堂のお膝元だからだろうか。