チェコ雑誌「CUKR」

チェコ雑誌「CUKR」の創刊2号を購入した。シュヴァンクマイエルのインタヴュー読みたくて。新作の長編は来年公開、その前にこの秋には葉山にてシュヴァンクマイエル展が開催されるという事でチェコに対する情熱も再燃するというものである。
本を開いてみると早速目当てのシュヴァンクマイエルインタヴューが。もったいないのでこれは読まずにとっておくことにし、パラパラとページをめくると2月にプラハに行った際に宿泊した宿のご主人が書いた文章が乗っていた。さらに、去年の秋から冬にかけて受講したチェコ語のクラスのクラスメイト?いや友達じゃないけど同じ授業を受けた仲の人の文章が乗っていた。この人がこの雑誌の発行に関わっていることは知っていたというか、この人からこの雑誌の存在を教えられたので当然といえば当然なのだが、文章の内容がねぇ。私も受けた授業に関する文章でねぇ。ちょっとドキドキしちゃって読めませんでした。ドキドキしている時点で再び私は自分の自意識に気付かされたのだが。
全体的にいうと600円でこの内容は結構よいのではないかな、と思いました。しかしこれ、何で作っているんだろう。Quarkじゃないよな。行送りとか字送りとかそういうのがえらく気にかかってしまいました。校正する目で本を眺めてしまう自分に気付き、もうかつてのように単純に内容だけを楽しむことは出来ないのだな…、と哀しくなりました。ちなみにこの雑誌の名前「CUKR」は「ツックル」と読み、「砂糖」の意です。スペルは全然違うけれどドイツ語の「ツッカー」を思い起こせばこれが「砂糖」だというのも自然に受け入れられることでしょう。昨年暮れ、私が家庭教師をしていた男の子がバンドを結成し、しかしバンド名が決まらないというので「ツックルにすれば?」と提案し彼もそれを受け入れたのですが、他のメンバーに同意が得られず結局「ビット・オブ・マッド・ネイション」などという邪悪な感じの名になったのは残念なことです。