はちみつなすり合い

今日のチャングム占い、1位は中殿媽媽で「いきなり宇宙語がペラペラに」だった。まじめに占っているのだと思っていたからこそ「狙っている異性9人」が面白かったわけだが、どうも私の見る目が甘かったらしい。これふざけてるんだよね、きっと。そうじゃなかったらちょっとコワイ。
ある編集者のブログを暇にまかせて読み続けているのだが、そのなかにこんな言葉が出てきた。「ナンプラー顔」だって。ご想像の通り、というか想像してますか?ちゃんと私についてこられてますか?まあいいや。醤油顔、ソース顔に対抗してのナンプラー顔である。最初にこの単語を目にしたときは別段何の感動も呼ばず、まあ普通だよねこの表現、くらいのものであったのだがジワジワと効いてきた。効かせるために肝要なのは「ナンプラー顔」を具体的に思い浮かべることである。ネプチューン名倉などはまさにこの手合いだとは思うが、ここで名倉を思い浮かべるのは簡単すぎるので想像力の貧困さを指摘せざるをえない。なるべくならば有名人でも知人でもなく、そんな顔の知り合いはいないのだが、見たら「ナンプラー顔」という言葉を思い起こさずにはいられない、がしかし確かに日本人である誰かの顔を想像するのが好ましい。
その編集者のブログ6月分に試してみたくなるようなことが書いてあった。焼きリンゴにカマンベールをのっけてメープルシロップかけると旨いんだって。うん、これ試さなくても分かるよ。絶対美味しいに違いない。特に私は元々くっさいチーズにはちみつかけて食べるの好きだし。そこで昨日の晩のことを思い出した。私の父は仕事で海外と取引することが多く、スリランカ人がスリランカの本場の紅茶を送ってきたりと、たまに海外からのプレゼントを持って帰宅するのであるが、一昨日はハワイのKiaweというマメ科の植物のはちみつをもらってきたという。昨日実家に帰った私は父が「ちょっと変わった面白いはちみつがあるからなめてみないか」というので一口試食。
なんというか独特な味であった。クセというほど強烈なものではないのだけれど。多分料理の隠し味か何かに使うとコクが出そうな予感がするのだが、それをどの料理に使うべきか分からない時点でそんな予感は価値がない。父が親切そうに「良かったら持ってかえって使っていいよ」というのだが、開封して味見した上での申し出である。いやいいよ、蓋開いてるからこぼれると困るし、などと言って私は辞退したが、心中こう答えていた。
単に自分の好みに合わなかっただけだろ。
この人たいがい好みに合わん食べ物に関しては「お父さんもう十分食べたから好きなだけ食べなさい」で、好きな食べ物に関しては「多いんじゃない?お父さんが食べてあげようか」となる。善意の申し出のフリするのやめてください。しかし昨日のあのはちみつ、ホットケーキにカマンベール、その上からかけてやったら美味しいかも知らんのでありがたく頂戴しようかと思う。