スープカレーに撃沈

今日の晩御飯はスープカレー。会社で今日も発芽玄米入りご飯を炊いたのだが、おかずがなかったのでレトルトのスープカレーを買ってきたのだ。あの下北にあるマジックスパイスのヤツね。レトルトパウチ以外に辛味を増すためのスパイスとペーストが入っていたのだが、所詮レトルト、万民受けを狙って生ぬるい辛さに違いない、そんな程度でこの私が満足するわけなかろう、と味見もせず全部投入。他の二人も同じく「わ〜い」などと無邪気に辛味増強を図っていた。
ばかだねぇ、私たち。滅茶苦茶辛いでやんの。「辛い…」って涙流しながら食べた。だってスープの底に唐辛子が大量に淀んでるんだもん。普段会社でご飯を食べるときは和気藹々、などという言葉で表現できないほど盛り上がると言うか、なんでこんな楽しげなのかここ会社だぞ、と怪訝に思ってしまうほどなのだが、今日は全く会話がなかった。もれてくるのはため息ばかり。私なんか喉の粘膜に唐辛子が張り付いてむせ返り、同僚に「水!水!!」と飲まされた。まるで雪山登山だ。会話なく共に困難に立ち向かい、誰かが脱落しかけて眠りそうになると「寝るな!死ぬぞ!!」と言うような、あの感じである。なんでこんなに必死になっているのだろう、と思って時に誰かが失笑したりもするが、それでも相変わらず無言とため息の繰り返しだ。
最低限の義務として具は完食し、スープは底に淀んだ唐辛子とともに処分した。何事にも先達はあらまほしきことなり。