樋口裕一にゲンナリ、世の中にウンザリ

人に貸されて樋口裕一「頭がいい人、悪い人の話し方」を読み始めた。しかしだね40〜50頁も読んだ時点で気持ち悪くなって投げ出した。危ない危ない、あやうく鬱になるところだった。鬱にならないまでも生きていくことに絶望しかけたけどね。
何が悪いってねぇ、この本、どういう話し方したらどれだけバカに見えるかってことをケース別に書き連ねてるんだけどね、何で今さらそんな分かり切ったことを並べ立てられなきゃならんのさ。もう知ってるよ。分かってても、客観的に見てバカな話し方だと知っていても、自分がやってるときは気づきにくいから難しいっちゅう話じゃあないか。なんで私の入眠前のジョイフルタイムに、バカな連中の具体例を見せつけられなきゃならんのさ。それにだね、致命的なのはだね、私を含めて世の中ほぼ全員が、程度の差こそあれ、この本で挙げられる「バカな話し方」をやっちゃってるってことだよ。一億総バカ国民かよ。こんなん読んでて人生に絶望しないで済むなら、その神経の鈍さをどうにかした方がいいよ。自分でも自身のバカさ加減を自覚していて、それでもいかんともしがたい状況で畳みかけるように 「世の中バカしかいないし、お前もバカだぞ」って言われてさぁ、私のこの脆弱な精神ではとても耐えられません!
この本がこれだけ売れたことを考えるとだね、いやらしい見方だとは思うけれど大概がね、「ああもうこの話し方、うちの部長そっくり!」って言って憂さ晴らしてる連中ばっかりなんでしょ?アンタ自分もバカですから!自分のこと棚上げしてる場合じゃないっす。書いているうちにだんだんネガティブフィードバックしてきたのでこの辺で止めるが、嫌な本を目にしてしまったものだ。やれやれ。