ネロの親殺し

近頃すっかり寒くなって、朝起きるのがだいぶ辛くなってきた。これまでは朝9時に起床して身支度をし、朝食代わりにヨーグルトを食べて9時半には家を出ていたのだが、もうヨーグルトを食べる時間すらままならない。もともと化粧はマスカラつける程度だったので、この際そんな中途半端な化粧の習慣は完全に廃止し、おかげで今では9時20分起床でも9時半には家を出られるようになった。もうこの際だからこの冬はさらなる時間短縮に挑みたいと思う。
決意表明をしたところで、ネロの話。はい。ネロ、アグリッピーナ殺害いたしました。アグリッピーナといえば学部時代の一般教養の授業。各学部(といっても3学部しかなかったのだが)から毎回代わる代わる教授が登場し、なんか適当に自分の専門の話とか自分の興味がある話とか喋り散らして終わるという授業があった。単位取得には講義をした教授の中から一人を選び、その回の授業に関わる内容のレポートを提出すればよかったのだが、私はもちろん自身の所属する物理学科の教授を選んだ。だって絶対レポートなんか目を通さないのが分かってたからさ。その時書いたレポートの内容が、ネロのアグリッピーナ殺しについて。今考えると、我ながらよくこんなレポート書いたなぁと思う。相手は物理の教授だってのにね。授業の内容も、確か量子力学とか量子コンピュータとかそんなんだったのにね。
塩野七生ローマ人の物語」、「悪名高き皇帝たち」も佳境に入った。最近しみじみと思うのだが、人としては悪い人じゃなく寧ろいい人だったとしても、器量にあわないポストに就いてしまったとしたら、「いい人」なんてことは免罪符になんかならず「器が足りてない事」自体が「悪」なのかなぁ。「悪」っていう表現はまた微妙な感じではあるけれど。せめて「無知の知」であればね。難しいことではあるけれどね。