シュヴァンクマイエル展など

行ってきました最終日。遠いねぇ葉山。逗子駅までがまず遠く、そしてさらにバスに揺られること、何分だ?覚えてないや。遠かったです。しかも混んでいたし。明らかにソレと分かる(シュヴァンクマイエル見に行くんだなと分かる)格好の人々が8割で、思いの外地域住民もこの路線のバスを使っている様子。地域住民の足として活躍してるのねぇ。家を出たのが遅かったので逗子に着いたのが既に2時半頃。悠長にお昼など食べてる場合ではないので、周囲の人々と私自身の健康とに配慮せずバスの中でマック食べた。エビ・フィレオ。ロッテリアエビバーガーと比較してみたかったが、それが出来るほどエビバーガーを食べてはいないのであった。人口密度の高いバスの中、悪い油の匂いをプンプンさせていた私は有害な感じであったでしょう。みなさんごめんなさい。
ついた美術館は、予想外にちゃんとしていた。もっと小規模のしょぼい美術館を想像していたのだが。着くなり早々に衝撃的ニュース。エヴァが10月に亡くなったそうな。まだ60代だぞ。全然面識もないけれど、人が亡くなるというのは寂しいものだな。これでシュヴァンクマイエルが意気消沈して創作意欲を無くしたら嫌だな。
展覧会はシュヴァンクマイエルの、というより夫婦の展覧会であった。エヴァの作品に関しては、私は好きな物といまいちな物とわりとはっきり別れた。触って楽しむ物もあったのだが勿論この日本で「美術作品」に触るなどという事が許されるわけがない。触った方が絶対楽しいと思うんだけど。残念。短編作品に使った静止画も展示されていたのだけれど、静止している状態と、映像で動きをみせている状態とでは雰囲気が全然違って、確かに見たことのある作品にもかかわらず静止画からすぐにそれを使用した映像作品を思い浮かべることは出来なかった。あとは、オブジェの類は全面的に面白かったね。
3時頃には入館したものの、ひとつひとつを満足いくまで眺めていたらあっという間に5時。もう閉館。慌てて最後の方を見だしたら、最後の最後で「悦楽共犯者」の自慰マシーンとか「ファウスト」の人形とか、「アリス」のトランプの女王とかいんの。なんだよ。全然じっくり見られなかったじゃないか。寝過ごした私が悪いんだけどさ。あ〜あ、残念。「大冒険物語」の一連の作品も面白そうだったけれど、さらっと眺める程度、あ〜あ。あ〜あ。新潟にでも行くかなぁ。次は新潟で展示してるんでしょ?とりあえず今日のところは展覧会のカタログを買うだけで勘弁してやる。このカタログ、求龍堂から発行されてるので一般の書店でも購入可。いいなぁ、こういうの編集したい、私も。
じっくりと最後まで見ることはできなかったけれど、シュヴァンクマイエル作品をここまで見るチャンスは、日本ではそうそうないと思うのでとても嬉しかったです。しかし、彼の作品の世界観を知るにはプラハでだらだら過ごすことも必要じゃないかね?と言って自身のプラハ2週間滞在経験を自慢してるんだけど。