腰抜けのメタファー

文学フリマ行って来た。なんていうか、アレですね。朝起きるのが苦手です。目が覚めたのが朝、じゃないか、12時半だもんな。もう一回目覚ましをセットして次に目が覚めたのが14時。チクショウメ、なんで16時で終わりなんだよ文学フリマ、朝弱い人間は来るなとでも言う気か?と内心悪態をつきつつ、でも行かないとoberonさんから「呪いのホクロ」借りられないしなぁ、あえて宣言する必要もないのに「文学フリマ行きます」と言ってしまった手前行かないわけにもいかないし、でも不慮の事故だって世の中よくある話しなのだから、行けなくても仕方ない、という方向に持っていけなくもないな、などと「行けない理由」を考え始めたところで、こんなこと考えてる余裕があるなら起きて出かける準備をすればよいことに気付いてベッドを出た。
というわけなので会場に着いたのはもう15時を過ぎた頃だったのだが、一歩踏み入れるとタバコ臭さに眩暈。そして中に足を踏み入れた途端に去年のことを思い起こさせられらた。なにって、上を向いて歩けないんだよ。ちょっとでも目線を合わせてしまったら声をかけられるからな。どうぞ!よかったら見てってください!!って。声をかけるな。私は人見知りをするんだ。しかし去年と違って「面白いから見てってください!」という輩には出会わなかったな。偶然か?ともかくその点に関しては評価できるところではある。だけどねぇ。歩きにくいよ。ゆっくり見られないし。まあそんなにゆっくり見る気もなかったのだけれどね。時間が時間だしね。
裏街道を歩く者の如くうつむき加減で、人にも物にも目線を合わせない感じで歩き進んだ先はoberonさんのところであったのだが、割とすぐに見つかったものの、2〜3秒だけそこに停滞しただけで直ぐに立ち去ってしまった。なんか緊張しちゃってネェ、声かけらんなかったんですよ。何に緊張してんだか意味分かんないけど。ホラ、人見知りする性質だから。向こうから私をluceであると察して声をかけてくれないかと淡い期待を抱いたりもしたのだが、仮に察してくれたところで声をかける時間を与えずに立ち去ってしまった。会場全体がな〜んか居心地悪くて、足早に外に出て目的なく歩き始め、思い起こせば滞在時間は6〜7分程度。なんという腰抜けだろう。ニワトリに対する好意が高まりつつあった昨今の私であるが、私が腰抜けであることの象徴であったのだろうか。こんなことじゃいけないわ!と奮起して再び会場へ。
今度は頑張ってoberonさんはどなたですか?と尋ねることができたのだが、やはりあんまり目線を合わせられなかった。ちょっと挙動不審だったかもしれません。無駄に荷物沢山持ってたのも意味わかんないし。何話していいかもよく分からなかったので、とにかくこちらは「にくしみ」を貸し出し、先方からは「呪いのホクロ」を無事借り受け、1冊だけ購入して脱兎の如く立ち去った。その足でタリーズに直行、すぐさま「呪いのホクロ」を読み始めた。
「呪いのホクロ」と「にくしみ」しか知らない状態でなんなんですが、好美のぼる作品における恐怖キャラの名前は「ルリ」である可能性が非常に高いんじゃないですかね?それから「にくしみ」の方が短かったためにその分パワーも凝縮されているように思えた。「呪いのホクロ」ヒロインの京子が卒倒する際に発する言葉が「ウーン!」だったのは面白かったです。あと苦境に立たされるとほぼ確実に「負けるものか!」と妙な意地を発揮していたところも不思議な感じで面白かったです。借りた御本の最後に掲載されていた好美のぼるその他の作品タイトルに「あっ!生命線が切れている」というのがあって、今はそれがとても気になっています。
なんか、今日の日記、無駄に長い上に訳が分からない。文学フリマのことが書きたかったのかと思いきや、本題は好美のぼるであった。面白くない日記だな。別に今日に限ったわけじゃないけどさ。