本が読めない

早速昨日立てた計画を破った。早朝からケーキ作りにいそしみまして、本日はカトルカールを作りましたのよ、おほほほほ。カトルカールというのはパウンドケーキのようなものです。朝5時からカランカランと泡だて器(電動に非ず)を回してバターを寝る姿はさながら狂女のようだ。だってどうしても食べたくなってしまったのだもの、仕方がないわ。
急に料理熱に火がつき、そのまま「れんこんごはん」「ズッキーニとベーコンの焼きびたし」「里いもと鶏そぼろのとろみ煮」などを作った、と書きたかったのだが如何せん材料が無い。仕方が無いので適当に野菜をみじん切りにしてボロニェーゼを作りましたよ。しかしどうして自分で立てた計画を守ることができないのだろうね。プランを練っている間が一番楽しいというか。結局今日の午前中は料理の他に、欧州の端っこの方の島に3ヶ月くらい住むにはどれくらいお金がいるか試算するくらいしかできなかった。こういう行動を現実逃避というのですかね。
昨日、一昨日と人生において殆ど初めて自発的に英語を勉強しようかなと思ったにも関わらず結局何もやっていない。計画倒れが目に見えているので今日はせめて、チェコ行ったときに手持ちの本を読みつくして仕方なく購入したDavid Lodge "Nice Work"でも読もうかと頁をめくってみた。これ、日本では「素敵な仕事」とかそんなタイトルで刊行されていたのだけれど現在絶版。随分前に大蟻食さまが面白いとおっしゃっていたので是非読んでみたいと思い、プラハのKnihkupectví Academiaというそこそこ大きい本屋で購入したのだけれど読みゃしなかったよ、日本に帰ってきちゃったら。ところでチェコ語で本はknihaというのだけれど、これがロシア語だとкнига、つまりknigaとなるわけで、ここでもh→gという変化が見られる、などという事は単なる独り言なのでどうでもよい。いまその事実に気付いてちょっと嬉しかっただけです。知能がげっ歯類並なので気付いて嬉しかったことは書かずにはいられないのです。
とまれ、デイヴィッド・ロッジのナイス・ワークを読み始めた。そして読み終わった。この場合の「読み終わる」は「読むことを放棄する」と同義である。私がこの本を再び手に取るのはいつの日のことであろうか。