遂にバウドリーノ入手

白水社のウェブページにクラブ白水社というものがあって、その中に白水社の編集者たちによって構成されているカレー部の活動が記されているのだが、それに触発されて滅茶苦茶カレーが食べたくなった。幸いなことに昨日のうちにカレーを仕込んであったのでとりあえずはそれを食し、それでも全然満足できなかったので高田馬場まで行ってきた、というのはちょっとだけ嘘です。高田馬場に行く用事があったので、ついでに早稲田理工キャンパス近くにある夢民に行ってきた。学部の4年の終わりにセミナーで早稲田に行った際に、訪問先の研究室の人々に連れられて夢民に行ったのが最初で最後だったので、実に7年ぶりの再訪だった。そしてたまたま最初のときと同じ席につき、やはり初めて食べたのと同じほうれん草とトマトと卵のカレー、ポパイを食べた。いやぁ、久々だったけど美味しかったよ。
用があって高田馬場まで来たのに用事をこなさずに夢民に行ってしまったので再び駅の方角へと歩き出したのだが、雨が降ってきてしまって結構寒かった、という事を口実にして次はベンズ・カフェへ。好きに行けばいいのに何故口実を作ってしまうのか自分でも分からない。アマレット入りのカフェラッテを飲んで暖をとり、再び目的地へと向かった。
どこに向かっていたかというと文流の書籍部で、私はここでエーコのバウドリーノを探すつもりであったのだ。全然邦訳でないし、英語で読むくらいだったらイタリア語で読んだほうがいいかと思いましてね。そして、果たしてありましたよ。12エウロ(約1680円)が2200円ちょっと。タスカービリって書いてあるけどホントかよ。タスカービリって、ポケットに入るくらいのサイズ(つまり文庫本)っていう事だけれど、これ普通のハードカバーだろう。500頁以上あるし。どこがタスカービリだよ。ていうかタスカービリ以前に500頁に引いた。読み終わるまでどれくらいかかるだろう。ひょっとしてまた書斎を彩るインテリアの小道具にしてしまうのか?読むのかしら読まないのかしら、ちょっとドキドキしちゃう。いや〜ん、でも嬉しい!ついに手に入れたわ!ずっと欲しかったのよ、バウドリーノ。あんまり嬉しいんで昔のアイドルみたいになっちゃいそうよ。
気持ちが悪いんで自粛しますが、本当に嬉しいです。今日はこのあと池袋のヴィヴィアン・タムで先週購入したパンツとデニムもお直しあがって受け取ったし、そのあと硯屋で食べた温かいぶっかけうどんもアンキモも、そして飲んだ大吟醸も美味しかったし本当に最高だ。こんなに幸せでよいのでしょうか。特に何をしたかと問われたら殆ど何もしていない、ただ食べて、本を1冊買っただけの1日だったけどとても幸せ。やっぱり毎日ちょっとずつバウドリーノを読もうかなぁ。