家族のかたち

家族のかたち [DVD]

家族のかたち [DVD]

ロバート・カーライル主演ということで観てみた。一緒に観ていた母親は「相変わらずこの人ダメっぽい役が似合っているわね」などと言っていたけれど、ケン・ローチ作品に出ているときの彼は私は結構好きだ。今回は自分の身勝手さから捨てた妻子のもとに気まぐれで舞い戻り、妻が一緒に暮らしていた男を追い出すことに成功したとたんに、再び妻に対する関心は薄れて(というか多分最初からあんまり関心はなくて「やはり妻を愛している」という気がしていただけなのだろうけれど)身勝手に振舞い始め、妻もこの男より、子供ならびにそれまで一緒に暮らしていた男と自分とで構成された「家族」の方が大切だと気付いて最終的には元の鞘に戻るという、カーライルは最初から最後までダメなままだったのだけれど、それにしてもこの役者の存在感が私は好きだ。別に2度見る必要はない映画だけど。