とある携帯の取説にて

携帯電話の取扱説明書を見ていたらこんな画面が、といっても画像をアップして紹介することはできないのだけれど。いまそういうツールがないから。何が書いてあったかというと、どうも着信履歴っぽい画面の写真であったのだけれど、アドレス帳に登録されている人の名前が列記してあってそれが上から「携帯三郎」「携帯四郎」と言った風。まあありがちだわな、と思いつつ目線を更にその下に遣ると唐突に
「携帯純」
なんでか分かんないけど「携帯純」。やな名前だ。苗字「携帯」なのに名前「純」だぞ。苗字が明らかにどうかしてる場合に普通の名前をつけるとその普通さが仇となるのだな。「純」。かわいそうに「純」。そして「携帯純」の下は「携帯二郎」だった。「携帯一郎」はどうした。「携帯一郎」を呼べ。
ところで取説によくある「故障だと思ったらまず確認してみましょう」みたいなやつ。私が見ていた取説には不具合の項目別に対処法がかかれてあり、例えばその項目には「電話がかからない」とかそういうものがあるのだけれど、そのうちに「電話がかかってこない」というのがあって、対処法に「電源は入っていますか?」(あんまりな内容だ…)、「圏外ではありませんか?」などが挙げられていたけれど、もっと根源的に「友達はいますか?」などは挙げられないのだろうか、と思った。しかしガイドブック編集の経験によると世の人々は時に常人の理解を超えたレベルのクレームをつけてくるので油断ならない。「アタシが友達いないと思ってバカにしてんでしょ!!」くらいの事を言うものは余裕で存在するであろう。しかしきっと実際にこんな項目を挙げたら私なんかが想像もできない事で怒る人物が思われると思うので、その怒りの内容がどんなものか私には窺い知ることすらできないという理由から大分興味津々である。どこか勇気のある携帯電話メーカーがこの項目を乗せてくれないだろうか。