毎日生ドラマ

こんなことを書いていいのかわからないが、多分大丈夫でしょう。そう断ずる根拠はどこにもないのだけれどね。何を書こうとしているかというとですね、毎日昼ドラなみの会話が私の目前で展開されているのですよ。私の目の前の席は女性が座っているのですが、彼女がとてももてる人らしく、仕事中も何らかの理由をこじつけて男性たち(私が認識しているだけで4〜5人の常連がいる)が代わる代わる彼女の所に話しに来るのです。それも大抵仕事と関係なく「飲みに行こう」とかそんなんで、もはやそれは「いちゃついている」と表現するほかないのです。
その中の一人、特に懇意にしている男性がいるようなのですが、先だっては彼の目前で別の男性の肩を揉んであげてその男性をヤキモキさせ、肩を揉まれた男性がその場を退場した後に、ヤキモキさせられた男性にむかって「ヤキモチやいた?」などと言っているのです。わたしゃもう気になっちゃって気になっちゃって、毎日見てない振りしつつめちゃくちゃ聞き耳を立ててしまうのですよ。面白いなぁ、って。こういうことをやってる人ってお話の中だけじゃなくて本当に存在するのですね。なんかもう、仕事上必要な書類を渡しつつメモに「今晩例の場所で」とか書かれててもおかしくない雰囲気なのですよ。
しかしこの彼女、女性にも人気があるのです。昼休みになると彼女と一緒にお昼を食べたがるものが男も女もわらわらと寄ってくるのです。どんな会話しているか聞き耳立てるとそれは大抵いつも恋愛話で、公園で手を繋いで歩かないのはおかしい、付き合ってるのにチューしないのも変、とかそういうトピックなので、そういうときも私はやはり「こういう人って本当に存在するんだなぁ」と感慨部深く思ってしまいます。会話の内容もそういう会話をするというアクションも、どちらも私には無縁なのでね。
きっと若いからこのような会話をする余裕があるのだろう、勿論私は若い頃だって、なんか変な話題しか口にしていなかったけれど、きっとそうだ、若さに由来する行動に違いない、だって実際三十路ともなると、お金のやりくりとか、そんなことばっかりだよ考えるのは、などと思っていたら、意外な単語が彼女らの口から出て吃驚。「きんぎょ注意報」とか言い出したぞ。しかも「中学とか高校時代にやってた」って。同世代かよ!下手すると年上かよ!!衝撃的だよ。私のようにこうやって職を転々としていると、学生時代までの生活では全く縁のなかったタイプの人と出会えるので、毎日楽しいね。いろんな人がいて世の中が成り立っていて、そういうのを知る機会があるのは素敵だね。視野の狭さを認識しつつある今日この頃。