ベジャール、五反田、高円寺

本日ベジャール「バレエ・フォー・ライフ」公演ということで五反田へ。普段低ヒールの靴しか履いてないくせに急に学生時代を思い出して8cm程度のヒールの靴履いたら死ぬかと思った。足の裏にツボが多くあることを実感。内臓の調子が悪くなったよ、足が疲れたら。思い過ごしかもしれないけどね。この「バレエ・フォー・ライフ」は音楽が9割がたQueen、残りモーツァルトでバレエというとクラシックを思い浮かべる人からしたらかなり衝撃的だと思うのだけれど、実際は音楽のことなんか超越して本当に凄い作品で、4年前に上野で初めて観た時にはショックで体が震え公演後しばらく(30分くらいか)ほぼ失語症になった。男性主体の作品で、男性ダンサーの体が何とも言えずセクシーで観ているこちらが譬えようの無い陶酔感を覚えるのですよ。時間とお金があるなら全公演を観に行きたい位だね。しかし観るなら当然ながら良い席から観るべきで、前回は非常に良い席で見られたのだけれど今回はS席完売でA席、2階席。魅力が半減です。公演後は五反田に行くと必ず食べに行くフランクリン・アベニューでアボカド・ハンバーガー。そしてデザートはヌキテパで作ってるスイカのショートケーキ。想像するだけでもゲテモノじみてるスイカのショートケーキ。これが意外に美味しいのだ。
夜は高円寺でちるさんと待ち合わせ。名曲喫茶ネルケンへ。店に足を踏み入れると我々以外は皆、一人客で当然ながら会話が無い。「名曲喫茶」と銘打ってあるのだからよく考えれば当たり前の話なのだけれどあまりに人の声がしないのでこちらも全然会話が出来ない。下手に話をはじめて「ウルサイ」と怒られたり退店を命ぜられたりしたら困るので暫く大人しくしていたのだが次第に場の雰囲気になれて調子付き普通に会話。なんだかよく分からないがお互いの高校時代の話になり、ちるさんも私も公立の進学校に通っていたのだけれど、私の高校が相当バカみたいなイベントばかりで全然勉強させられなかったのに対して、ちるさんの高校は進路指導に熱心で高校3年間のカリキュラムは3年の初め頃までに全て終了し、秋には「模試まつり」といって毎週模試を受けさせられると言う大変楽しくないまつりがあったそうだ。ネーミングの妙よ。「模試月間」とかで別にいいのにそこを敢えて「模試まつり」。東京にいると公立高校なんてゆるいもんだと相場が決まってるけれど他県ではそうでもないのだね。しかし聞けばもっと凄い学校があるそうで、やはり地方の公立の進学校なのだけれど勉強合宿がある高校があるんだそうだ。うちの高校なんか高1の夏は臨海学校で泣きながら海で遠泳とかさせられてたのに。
その後ベトナム料理屋でフォーを食べて電車に乗り拙宅へ。車中では高校の話から大学の話になり、大学の話から付属中学の話*1になり、そして何故か付属中学の話から天皇家の話になって今上天皇が若かりし頃に学校の同級生から付けられた綽名の話へ。この綽名、一般人が付けられたとしてもかなり屈辱的な酷い綽名なんだけれど、私はそういう事実があったという事だけをちるさんに伝えようとしていたのだが、事情を知らぬ右翼が身近にいたら私は殺されるかもしれないと俄かに命の心配。無事拙宅に戻り事なきを得ました。
拙宅についてからはちるさんが美味しいチーズを持ってきてくれたのでそれをつまみに白ワイン。これ久々の当たりだった。花のようでもありフルーツのようでもある香りが素晴らしいのだけど全然甘くなくてスッキリしてんの。もっと買っておけば良かったよ。そしてほろ酔い状態で私の捨てられない物を入れた袋を引っ張りだしてきて中身を開陳。詳細をここに書いてもちっとも面白くないので省くが、兎に角その面白さに二人でえらく大笑い。最終的には架空の新聞やら雑誌を作る面白さは分からないでもない*2ということで意見の一致を見、無意味かつ無目的な雑誌を作ろうと合意。現在協力者募集中。あ〜雑誌作りたい。楽しいことしたい。バカバカしいことは楽しいなぁ。

*1:お茶大付属中学出身の男性は出身中学を尋ねられた時にあまり答えたくないらしいと言う話。ちなみにお茶大付属は中学校まで共学。

*2:たまたま私の高校時代の同級生の男子が大学時代に一人で作った新聞がその捨てられない物をいれた袋から出てきたためにそういう話に。彼は身近などうでもよい話題を手書きで新聞記事にして、できあがったその新聞を当時彼が好意を寄せていた私の友人に定期的に郵送してきていた。ちなみにちるさん自身も昔、学校の日本史の授業の一環で「弥生新聞」というのを作ったことがあるらしい。戦国時代と違って出来事があんまりないから見出しに「稲刈り始まる」とか書いて。