京阪神エルマガジン「東京出張」

SHIHOって1976年6月6日生まれなのね。76年6月6日。6.6.6。オーメン
昨日買ってきた雑誌。ミーツ・リージョナルの別冊。ミーツと言えば此れまでにも私は京都本などを購入した事があるが、割と好きな雑誌だ。京都に数多ある仏閣の仏像たちの掲載のしかたが東京で編集されるガイドブックでは許されない感じで面白くて素敵だ。今回買ったこれは京阪神に住む人々が東京に出張した際に便利な情報やちょっといい店が掲載されており、生まれも育ちも東京の私には必要ないじゃん、という気にもなるがちょっと目を通したら大変面白かったので購入。
某る○ぶ的ガイドブックの京都やら大阪版を見るとおしゃれなお店やら何やらの情報が多く、買い物にしてもレストランにしても私はかねがね「こういう店なら東京に十分あるからいいよ、いらないよ」と思っており、またあからさまな程に京都・大阪らしさをうちだした物を見せつけられると「オレを外国人扱いする気かァ?」とややキレ気味になるのだけれど、そういう気分になるのは私だけでなく京阪神の人も同じなのかな、と思いました。というのもHanakoやらananやらに載ってそうな店があんまり載ってないんですよ、この「東京出張」。トップに見開きで使われている写真が新橋の喫茶フジ。この「時の止まった感」はどうだ。4種類から選べるモーニングは550円だぞ。名古屋か、ここは。京阪神人よりも私の方が行ってみたい喫茶フジ。居酒屋特集のトップは森下の山利喜。森下なんか行ったことないよ。もう30年も東京に住んでるのに。山利喜の噂は予てから聞いていたから是非行ってみたいとは思っているけどさ。神田の「みますや」は良いよね。1回しか行ったことないけど。ゴールデン街の裏窓は良さそうだなぁ。今度誰か一緒に行ってください。
最初はこの雑誌の面白さは上に書いたような、よくあるようなおしゃれさを求めたのではなく、東京の、中でもその街にしかなさそうな店を多々掲載しているからかと思ったのだけれどそれだけじゃなかった。雑誌最後のデータ欄、「東京出張便利帖」を読んでいて気づいた。これ、当たり前の話だけれど東京の人の価値観・常識が基準なのではなく京阪神の価値観・常識を基準にして書かれてるんだわ。特に面白かったのが地理勘。東京の人に道を聞くと常に「右か左か」で答えられる、というような事が書いてあり、当たり前の事を何故わざわざ書いてるんだよと思ったんだけど、関西の人は道を教えるときは東西南北で教えるんだそうだ。東京で東西南北で道教えられても方角なんてわかんないよ。そういや院生時代に研究会で京都に行き、気がついたらいつの間にか親しくもない京都の院生に引き回されていたことがあったんだけれど、その時に恐らく大分京都の外れの方まで連れ出されていたらしく道がやや弓なりになっており、一緒にいたその京大生が「ここは田舎だ、道が曲がっている」と言っていたことがあったのを今思い出した。
日記なのであんまり纏める気もないし色々調べて考えて書く気も無いんだけれど、なんとなく、日本と言うのはわりとなんでも東京が中心、東京が基準になっていることが多いのかなぁと思いました。だからか?「東京出張」が面白かったのは。いやいやそれだけじゃないぞ。ミーツはちゃんと面白いです。