8月22日の日記

昨日に引き続きニセ科学に関するブログを読んでいます。仕事中に読んでいるので引きこもっているわけではありません。今日は「水からの伝言」について倖田来未がテレビで喋っていたという話を読んでいたのだけれど、私がこの「水伝」を知ったのは書店員の頃。60代くらいの比較的上品な女性が「この本を探しているのですけれど…」とやってきて差し出したメモに書かれていたのが「水からの伝言」。在庫を調べると店頭にあることが分かったので売り場に行き、この本の表紙やら帯やら見てドン引き。おいマジかよ…、と口に出しかけた。水にきれいな言葉を見せて凍らせると綺麗な結晶ができて、汚い言葉を見せて凍らせると汚い結晶ができるそうだ。ハーケンクロイツ見せたら悪魔的な結晶ができたとかなんとか書いてあった気もする。
勿論お客さんには笑顔で接客して品物を手渡したけど、そのお客さんが帰られた後に同僚の書店員に向かって、世の中にはエラい本があるね、と言ったらもっと吃驚。氷のことはよく分かんないけど、でも音は凍らせるんでしょ?って言われた。絶句。音は物質じゃないので凍るとかそういう次元のものではありません。とにかくこの私の経験はもう数年前の話しだし、ニセ科学というまでもない話なので「一体誰がこんなもん信じるんだよ」と頭の中でうっちゃっていたのだけれど、どうも真に受ける人が多いらしいという事を知りまして。私としてはこういう訳のわかんないことを言う人は昔から大勢いるのでその存在自体はあんまり気にならないのだけれど、信じる人がいるというのはとても怖い。どうすると真に受けられる人になるのだろう。教育に問題があるのだろうか。
なんだか急激にニセ科学に関する興味が高まってきたので、今度ニセ科学フォーラムに行ってこようと思います。