「一冊の本」8月号

金井美恵子「目白雑録3」の連載第二回、読みました。7月13日に「率直さから得られる面白さ」というエントリで中田の引退について書かれた東京新聞の「大波小波」を全文引用したのですが、その記事では中田を「自己陶酔プレーヤー」「文学的センスゼロ」と評しておって私としては世の中み〜んな中田の引退を惜しんでいるというか惜しむのが当然、惜しまないような輩は非国民、というのは言い過ぎかもしらんけど、テレビの報道などを見ていると、中田の引退について特に何も思わない人間なんか存在しないと思っている人が多いんじゃないかという気がしたりもしていたので(といってもあんまりテレビとか見ないので実際はそうでもなかったのかもしれないけど)、こういう状況でよくもハッキリと「自己陶酔プレーヤー」などと言ったものだ、と小気味よく思ったのだけど、ってこのまま続けるとセンテンス長過ぎるな。とにかくその「大波小波」のなかで

サッカーファンだが中田嫌いである金井美恵子は、『目白雑録』2でも中田の悪口を書いている。彼女が『一冊の本』の連載で、あの手記をどう酷評するか、楽しみである。

金井美恵子について触れられており、その金井美恵子が中田引退に触れていたのが「一冊の本」8月号だったというわけ。おぉ、一体どのように書いているのだろうとワクワクしながら読みましたとも。で、毎日新聞スポーツ欄の見出しには「中田英 ジダン…ピッチの花道」、テレ朝報道ステーションでは「世界中のサッカー界に衝撃走る」などと報道されていた事に対して金井美恵子はこれを「一種のサギ行為」と書いていて、要するにそんな世界レベルの選手じゃないじゃんという話。そう要約するとただ難癖つけてるだけのようにも見えるけれど頭のきれる人だけにそういう書き方はしてなかったけどね、勿論。しかし本当に面白かったのはそんな話じゃない…。あぁ、全文引用したい。でもダメだわ、そんなこと。興味ある方は是非読んでみてください。わたしゃ最後の最後にあの話が出てくるとは思ってもみなかったから本当に面白かったわよ。ちなみに全体的には中田に対する直截的な批判はなく、報道に対する批判が主でしたよ。私がもっとちゃんとサッカーを見る人間で、中田の選手としての力量をちゃんと分かってたらもっと面白かったのでしょうが、せいぜい中田が去年成田でその辺りにいるおばちゃんに「フォ〜ッ!の人?」と言われた(つまりHGと間違えられた)と聞いて面白がる程度の関心しかないのでちょっとだけ残念でした。
そういやサッカーと言えばさっきニュースで、って意外とテレビ見てんじゃんねぇ。ACミランレッドスターの試合でミランが勝ったと報道されていたけれど、レッドスターツルベナ・ズベズダのことでしょうか。どんなチームか皆目わからんのだけれど「ズベズダ」という濁音だらけのそのチーム名に好意を持っているのでミランに負けたのは残念な気がしました。私はズベズダファン。ズベズダショップ詣でしてみたい。