偉ぶる日々

ようやく私の後任の人が入ってきたので先週までの暇つぶしの日々は終わり、俄かに先輩風吹かして引継ぎ業務に着手したところ。いやいや実際は偉ぶっているつもりもないし先輩面しているわけでもないのだが、大幅に隔たった年齢差が自然とそのような関係を構築してしまうのです。本物の若い子と普通に会話しようとしているにも関わらず、あまり自然な感じにならず違和感を覚えたときに、人は漸く自分が最早若くないということを実感するのかもしれません。
ところで引継ぎの際に、早くすべてのことを覚えてちゃんと仕事に必要なスキルを身に付けなくては、と焦らせてしまうと、可哀そうだし結果的には焦るとあまり身に付かないであろうと思い、何かを説明しても「一度に全部覚えようとしなくて良いからね、今は流れとか全体の雰囲気が掴めれば十分だからね」などと言うようにしているのですが、それで本当に説明したことの10%くらいしか覚えていなかったりすると驚いてしまうのは私が未熟だからだろうか。散々説明したことを数時間後に実際に本人にやってもらおうとしたら全く覚えていなくて、改めて説明したら、そういえばさっき同じ事を聞きましたね〜、などと言って思い出したようなそぶりもなく、今初めてそれを聞いたかのような新鮮な反応を返されると若干びびります。