時々思い出すこと

折に触れて思い出すことがある。それは友人のCさんが池袋のキャッチセールス相手に外国人であるように装い、話し掛けられると「ソォリィ、アイドンアンダスタンジャパニィーーズ」と返したこと。前にもこの日記で書いたことがあるように思うが、それもまた私がこの出来事を折に触れて思い出すことの証明となっているといえよう。
何で思い出すのか理由を考えると、無論この話が面白いというのが一番にあるのだが、しかし私の心の根底には「私も真似してみたい。でもできない」という敗北感があるような気がする。なぜできないかというと恥ずかしいからであって、恥ずかしさを覚える原因は強すぎる自意識にあるように思う。考えるとキャッチセールスなんて一期一会、二度と会わないんだから別に何したっていいじゃん、仮に街中で再びめぐり合うことがあったとしても私のこの節穴ではその御仁がキャッチセールス氏であると見分けることはできないし、先方だってもし私に気付いたとしても「外国人のフリをする怖い人、剣呑剣呑」と自ら遠ざかってくれるであろう。そんな輩にまでいい格好をしたいのかおのれはバカめ、と思うのだがなかなか実行できない。なんでかなー。神さま私に勇気を下さい。
ところで上記の友人Cさんの「ソォリィ、アイドンアンダスタンジャパニィーーズ」を一言一句たがわずここに記すために彼女の日記を読み返したら、Cさんと私の共通の友人がコメント欄に「狂人のふりをして人を蹴散らかす、というのをやってみたいですが、どうやればいいんだろ。」と書いていた。この共通の友人というのは顔だけ見ていればクールビューティという言葉が似合う人なのですが、そんな彼女が狂人のふりをして人を蹴散らかしている所を想像すると大変に面白く、しかしこの状況を面白く思えるのは本人とその友人・知人のみで、事情を知らずに蹴散らかされた人々はきっと大層怯えることでしょう。その後実行されたんでしょうか。続報求ム。