音声ガイドの縁起の悪さ

携帯より更新。
本日マルタはナショナルホリディという事で、朝からイムディーナとラバトという街へ。イムディーナは城壁に囲まれた古い街で、非常に静かである事からヴェネツィアと対比されたりしているらしい(とマルタの人は言っていた)。特に何があるというわけではないんだけれど、散歩してるだけでいい気分。私はこういうヨーロッパの田舎が大好き。時間があったのでさして興味のない自然博物館に入ると、係のおじさんが勝手についてきた上ガイドを始めて仕切りだして困惑。名前を名乗って握手を求めるので握ってやると、おぉ君の手は温かいね、とか言って両手で握りかえしてきたり、やたら距離が近いなぁと思ってたら事あるごとに抱き寄せてくるの。さすがヨーロッパ人だよ。まあ、彼らはたいていその場限りで全然しつこくないからいいのだけど。
チョコレートケーキが有名だというカフェ、フォンタネッラに入って件のチョコレートケーキを注文。非常にアメリカンな外見に嫌な予感がしたが、意外と美味しく食べられました。といってももう二度と食べないけど。
ラバトは地下墓地が多々あるという話でやや興奮。イタリアなんかだと今ある教会はたいてい古い教会の上に建てられていて、だから床下にもぐると古い教会が残ってたりするのだが、やや探検気分が味わえて楽しいのだ。さて、マルタはどんなものがあるのかな、と興味津々に降りて行ったのだけど、…カタコンベに一人で入るのはやめておけばよかった。まず、他に観光客が殆どいないせいで静かすぎて怖かった。そして英語による音声ガイドが随所で"The city of death"、"death"、"death"って、何度も"death"って言うの。ほんとやめてほしい。それから唐突に音声ガイドからグレゴリアンチャントを流したりしてきて、薄気味悪いではないか。あと"Good luck"って言うのもヤダ。きわめつけは進路を示す矢印が明らかに暗闇を差していて、進路なのに照明がなかったこと。臆病なのですよ!私は。カタコンベは墓地なのですよ! 作り物の恐怖とは訳が違うのですよ! ここで神経使い過ぎたのか疲労困憊。夕方4時には帰宅して昼寝。もう疲れちゃったから、明日学校行くのいやになっちゃった。