アール・ダラム洞窟

昨日自己の「地下」と「暗闇」に対する嗜好性を認識したために洞窟行きを決定したわけではなく、単にこれがマルタでの最後の週末なので精力的に観光して回っているだけです。マルタは今では淡路島よりも小さい島国なわけですが、かつては確実に大陸とつながっていたらしく、氷河期に大量の動物たちが移ってきたということで、ここの洞窟からは多種の動物の骨が見つかっているそうで。サイやシカだけでなく象も見つかってるというので吃驚、なんてことは本当はどうでもよいのです。あ〜、洞窟が好きだ。洞窟内に「ここでシカの骨が大量発見」とかそういう案内が書いてあるけど、ぜ〜んぜん興味ない。洞窟ん中にいるだけで楽しいよ。私の洞窟好きは、横井さんから始まったと確信している、って、ちょっとだけナボコフのまね*1
とはいえ洞窟の中で何ができるわけでなく(革靴履いてたし。洞窟愛好者失格)、ただぼーっと佇んでいるしかないのでそこで費やせる時間は、まあ15分か20分といった程度か。それでも常人と比べたら無意味に長い時間ではあるが。やや興奮気味に洞窟写真取り捲ったり。午前中、そんなに早い時間に家を出たわけでもないのにお昼くらいにはヴァレッタに戻ってくる羽目に。これで今すぐ家に戻ったら「もう戻ってきたの!」と言われるだろうなぁ、仕方がない、メシでも食うか、とレストランへ。
オーダーしたのはウサギソースのスパゲティ。smallを頼んだのに日本のこじゃれた店の2倍弱のボリューム。胃の破裂を懸念しつつ、スパゲティの一筋とても残さぬぞ、という固い決意とともに完食。死ぬかと思った。おかげでその後ずっと調子が悪く、帰宅してから9歳児とまたぞろパズルを始めたのだけれど、苦悩する人のように眉根を寄せて口数少なくパズルに取り組んだのであった。変なの。
しかしパズルってのは、思ったよりも面白いもんですね。現在娯楽が少ない*2からだろうか、かくもパズルに面白みを感じるのは。ということで日本に帰ったら精力的にパズルに取り組もうと思います。そしていつかパズルナイトを開催したいと思います。徹夜で2000ピースのパズル完成させるの。アルコール厳禁、無駄口も厳禁で。パズルとの禁欲的で孤独な闘いだよ、周囲に人がいたとしても会話ができないという、本当の孤独。パズルナイトに興味がある方はご連絡ください。

*1:洞窟好き→ロリータ、横井さん→アナベル。ロリータ、あと30頁で読了です。長い道のりであった。

*2:カレー部活動できず、ネットも学校でちょっと使うのみ。話題を選ばずに話せる相手もいない。…改めて書いてみると孤独だなぁ。全然気づかなかったけど、自身の孤独に。