前言撤回

下のエントリで「授業が終わったら続きを書く」と書いたけどヤメ。今日の授業はいろいろすごかった。トルコ人の17歳の男の子が加わったんだけれど、トルコ人って欧州の人間ともアジアの人間とも違って、でも欧州よりの顔立ちで、なんというか可愛いわねぇ。お小遣いあげたくなっちゃった。嘘。さすがにそれはないです。お小遣いあげたくなったりしたら、我ながら驚くよな、そのとき私は真性のオバサンだ、と思ったのみです。そうそう、時々自分が老人であることをここに書いたりしているけれど、こういう扱いを受けたら実際は傷つくよな、というものの中に「電車の中で席を譲られる」があります。流石にそこまで老人じゃない、という自覚があるので。
話がそれた。授業の話。昨日から加わっているカザフスタンの人の話に衝撃を受けたのであった。彼は左手に包帯を巻いていて、何かで怪我したのは明らかだけれど病気や怪我のことを軽々しく聞いてよいものか迷った、というよりはそもそも他人にさほど興味がないのであえて質問する気がなかったのだけれど、歯痛先生の代理のオーストラリア人の先生が「どうしたの?」と彼に質問したのでなんと答えるのか耳を澄ましていたら「カー・アクシデント」と。それは気の毒に…、と思ってたら事故の相手は車や人じゃなくて馬だったらしい。道を走ってたら前方から馬が来て避け切れなかったらしい。馬との交通事故か。ほかにも色々あって、カザフスタンでは一番年上の孫は祖父母の下で20歳まで育てられるのが普通なんだって。だから今彼の両親の家には彼の兄の子供がいて、で彼の兄も彼の両親の元では育ってなくて祖父母のところで育ってるから、両親のことは「お父さん」「お母さん」じゃなくて単に名前で呼ぶんだってさ。世界は広いなぁ、知らないことが沢山あるよ。吃驚。
それから先生、オーストラリア人でほとんど私と同じ年なんだけれど、彼氏がマルタで働いているから彼女もここに住んでるらしいんだけれど、最初彼女が何をしゃべってるのか殆ど聞き取れなくて吃驚した。あんまりにも違うので。イギリスで教育を受けた歯痛先生ことマリー・アントワネットはブリティッシュ・イングリッシュ、物忘れのひどかったトーカティブ・ティーチャーはイギリス人、ということでそっちの発音に慣れきっていたのだね、きっと。こんなに違うと思わなかった。「トゥダイ」と言われてやや感動。本当に「ダイ」って言うんだ〜。
これまで日本人、韓国人、マルタ在住3年のロシア人しかクラスにいなかったのが急に多国籍になって色々新鮮です。カザフスタンは、ちょっと興味深いなぁ。彼はテレビを見るのが好きらしいんだけれど、ウズベキスタンの放送電波が強すぎてカザフの放送はかなりの割合で画像が乱れてるんだってさ。そしてウズベク語は皆目わからんのだって。同じ「スタン」でも言語はぜんぜん違うのかね。イタリア人、スペイン人とかだとお互い何をしゃべっているか半分くらいは分かっちゃうものだけれど。ま、日本人だって韓国語を聞いたところでよくわからんのだから同じか。