シャルルイさん

無職の平日も今日で終わりである。無為に過ごしてきたが、今日ぐらいは有意に過ごしたい。と思ったがダメだった。昨夜、寒い部屋でネットをやってたせいで体が芯まで冷え切って本日は風邪。喉の痛みに吐き気。最悪。数週間前にgraceさんからお借りしたベジャール「愛、それはダンス」のDVD観たくらいか。これ生で観たかったなぁ。確か去年の来日公演でやっていたはずだが、私は「バレエ・フォー・ライフ」を観てしまったのであった。やっぱ最高っすよ! ベジャール! こうなったら本拠地ローザンヌに行くしかない。
ローザンヌといえば本日の「学校へ行こう」ではコンクールに出場する16歳の女の子の様子をずっと流していたのだけれど、もっと踊っているところがちゃんと観たかった。番組の性質上仕方のないことだろうけれど。カメラが追っていた女の子は準決戦出場できず、番組はそこまでで終わってしまっていたので、なんとなく結果が気になり今ネットで調べたら今年も日本人がスカラシップを取っていたようだ。でも肝心の踊りを観てないから結果だけ見ても「へぇ」としか言いようがないのだけれど。スポニチのサイト*1で私はその結果を見たのだが、そこに気になる記述が。

英ナショナル・バレエ学校留学中の東京都西東京市出身の男性、吉山シャルルイさん(17)=静岡県浜松市生まれ=がコンテンポラリー(現代)ダンス賞を受けた。

シャルルイさん。シャルル=ルイとかじゃなくてシャルルイさん。ハーフとか、そういうんじゃなくて普通に戸籍に載っている名前が「シャルルイ」なんだろうか。としたらどうして彼の両親はそういった名前をつけたのだろうか。日ごろから名づけに並々ならぬ関心を持っている私は、彼の名前を放って置けないのであった。で、Prix de Lausannneのホームページ見て今年の結果を確認したら(そんなことするなら最初からスポニチのサイトなんか見る必要なかったのだが)、ちゃんと「Mr Charles-Louis Yoshiyama」*2になっていた。ちょっとスポニチ、問題あるんじゃないの? 人の名前間違うなんて。しかしローザンヌのこの記載を見たところで彼がハーフとかそういう人であるかどうかは分からんので、もし仮に滅茶苦茶東洋人顔で両親もちゃんと東洋人なのに彼にこの名をつけたのだとしたら、やはり何故あえてその名をつけたのか聞いてみたくなるところではあるが。普通にアジア人の顔してんのに子供に外国風の名前を付ける人はたまにいるけれど、それにしても「シャルル=ルイ」などと二重の名まえをつけるのは稀だろうね、まだ。森鴎外与謝野晶子なんかは子供に結構な名前をつけてたけどさ。
イタリア好きが高じて自分の娘の名前にイタリアの都市の名前(シエナ)をつけちゃったという人がいたが、こういう人は自分の子供のことをどのように捉えているのだろうか、と非常に興味深い。あんまり名前というものに重みを見出していないのだろうか。逆に考えて、例えば親日家の外国人が自分の子供に「キョート」とか「オーサカ」とかいう名前をつけたとしたら、と想像するだけでちょっとおかしいな。シエナちゃんのお母さんはちゃんとそういうことを想像した上でシエナ命名したのだろうか。お母さんにはぜひとも慎重になっていただきたいものである。
なんだかシャルルイさんのことが気になってしまったので今google検索してみたところ、彼のフルネームは吉山シャルル・ルイ・アンドレさんで、日本国籍フランス国籍を持っているらしい。一安心だ。
バレエがらみの番組見たりDVD観たりしたのでバレエについて書こうと思ったのだが「シャルルイさん」に気をとられて名前のことばかり書いてしまった。とってつけたようだが、吉田都は多摩地区の出身で、出身高校は私の母校と同じ駅が最寄の、別の都立高だったらしい。だからどうて話でもないが。この間「情熱大陸」でみたABTの加治屋百合子も凄かったなぁ。あぁ、バレエって、本当に素晴らしい!(聖真澄風に) 吉田都はもう10年近く前に新国立でドン・キを観たが、なんというか非常にチャーミングなのであった。Kバレエに移籍したことだし、また生で観たいものだ。生といったら上野水香が観たい。ギエムは最後のボレロを踊ったときが私の初ギエムだったが、ギエムもまた観たい。やっぱバレエは生に限るよなぁ。永遠に無職でいたい、などと内心思っていた私であるが、バレエのおかげで労働意欲が湧いてきたぞ。やっぱ人生、何事もお金だよね! …心にもないことを。また頭がどうかしてきちゃったよ。