10年前の空気

今日からBS2で韓国ドラマに代わって中国ドラマの放送がスタート。韓国ドラマを見始めた折には韓国人の顔に日本語の吹き替えというのに違和感を感じ、字幕のほうがいいだの馴染めないだの言っていたくせに、あれに慣れてしまうと今度は中国ドラマに対して、やっぱ韓国の方が馴染めるよね、とかワケのわかんないことをぼやくのであった。たぶんですねストーリーの展開が韓国ドラマも日本とは違って独特だったのですが、中国ドラマもやはり日本とも韓国とも全然違うのですよ。そこにまだ慣れていないのだな、きっと。事実、主人公の男が自分の妹の面倒を見てくれている女性に対して、妹にカビの生えたおやきを食わせたという廉で、その女性を出し抜けに回し蹴りしたときにはえらく驚いたものだ。その女性も、なんだこれは、アクションものかと思わせるほどの飛びっぷり。あそこまで飛びはしないでしょう、ワイヤーアクションか?
で、そのときに女性がはめていた翡翠の腕輪が砕けるのだが、これを見て急に思い出した。私も14年ほど前に中国に行った時にあれと殆ど同じものを北京だか上海で買ったぞ。えらく安かったのだが、買ってきたあとしばらくは腕につけたりもしたもののそういやすっかり抽斗の中にしまいっぱなしだ。私の部屋の惨状を思い浮かべるとそんな10年以上前のものをやすやすと見つけ出すことはできなさそうであるが、実際はその腕輪を収納した抽斗はここ10年くらい開かずの抽斗だったので容易に発見。腕輪の入った箱を空けてみると翡翠のそれ以外にもなにやかやとアクセサリーの類が入っていた。
これ、よく考えるとこの箱10年以上は空けていないわけだから、この中に入っていた空気は10年前の空気なのだな。気密性高そうな箱だし。10年前か。さすがに昭和ではないが、だいぶ昔だ。すごいな。そう考えると私の部屋には至るところに何らかの形で10年前、20年前の空気が保存されているに違いない*1。ちょっと面白いな。

*1:因みに記憶している限りでは小学校高学年以来開かず状態の抽斗もある。ばかなんじゃないか?私は。そういうものを処分すれば現在床に置かれた物どもを収納することができるかもしれないというのに。