生活力が欲しい

京都のことで書いてなかったことがまだあった。驚いたこと。時効警察がやっていなかったこと。金曜の夜、特急田中3号を見、さて次は時効警察だぞ、と楽しみにしていたらなんと探偵!ナイトスクープが。吃驚だよ。京都は時効警察やってないんか。かなりダメージが大きく立ち直りに時間がかかってしまった。
それからモーニング。名古屋のそれとは文化が確実に違うと思う。イノダコーヒーのは千円もしたしボリュームがあってもおかしくはないが、ゼスト御池コロラドコーヒーのモーニングには驚いた。600円くらいだったか。私は食べなかったが、就活中っぽい服装の女性が食べていたのを見ると、ものすごいボリュームで食べきれずに残していた。サラダの量がとにかく多く、モーニングというのは割と時間をかけずにささっと食べられてしまうものが多いという私の認識を覆したぞ。それから寺町通の御所近くにある進々堂のモーニングもすごかった。やはり600円程度だったのに、目玉焼きが玉子2個分も。ここのトーストは3種類から選べて私は全粒粉のにしたのだがなかなか美味しかった。
あとは印象深かったのはお店の人の接客態度かな。西の方の出身の人が東京の店の人は冷たいなどと言っているのを何度か聞いたことがあったけれど、やっと意味が分かった。京都のお店の人は大概、驚くほど親切なのであった。旅行中だしいつもにもましてだらしない服装かつ化粧もせずに高島屋でアクセサリー類を見ていたとき、銀座のデパートの店員だったら私のような風体のものなど存在しなかったことにするに違いないのに、非常に親切に声をかけてくれ、返ってやや腰が引けてしまった。飲食店でもどこでも大体皆さん素敵な笑顔で応対してくださるので、陰気な性格の私にはその優しさが眩しくて目を開けられないというか、感じ悪くてすみませんすみませんと内心卑屈になりかけてしまうのであった。飲食店での接客がフレンドリーなのは非常にありがたいのだが、全く買い物をする気がない店で真摯な態度で接せられると、人見知りするたちの私はすぐに居たたまれなくなり、逃げるようにして店を出たりして。
ところで今調べたのですけれど、時効警察探偵!ナイトスクープの後に放送してたんすね。知らなかった…。そしてどちらかというと先に探偵!ナイトスクープを放送している地域の方が多いのですね。東京が標準だと思っていた私が間違っていました。長年「東京にいれば大概のものは手に入る」などと東京至上主義でいた私ですが、悔い改める必要ありです。だって、東京にはホリーズ・カフェもないし。ホリーズ・カフェのキャラは秀逸です。そしてあの安価で水出しコーヒーが飲めるのは素晴らしいです。やはり住むのは東京が居心地が良いのだけれど、毎月3日間くらい京都に滞在できると良いだろうな。あとは名古屋に1日か2日いられたら尚良し。住所不定でどこでも生きてゆけるだけの生活力が欲しい。