昔のドラマ

mixiの1976年生まれのコミュに『「ヒューヒューだよ」といえば・・』というトピがあり、ヒューヒューと言ったら…華原朋美か? 桃の天然水の、と思いながら見てみたら、

私は、牧瀬里穂なんですけど、周りの人は「ももてんの華原ともちゃん、でしょぉ」と。

うおーっ! 牧瀬里穂!! 確かに。『二十歳の約束』かぁ。高校生んときのドラマだな。これ、若い人には全然分からん話*1だろうが、かなり衝撃的だった。さほどテレビドラマを見なかった私ですらしっかり覚えてるもんな、あのシーンだけは。確か筋書きは、牧瀬里穂稲垣吾郎は互いに好意を抱いていたのだけれど、稲垣吾郎に恋人がいると知った(か、あるいはそう勘違いした)牧瀬里穂が稲垣に向かって、

「ヒューヒューだよ! 熱い熱い! ヒューヒュー!」

と叫ぶのだった。すごい台詞だよなぁ。90年代前半はこんな台詞が罷り通っていたのか。続けて同じトピ内の書き込みを読んでいって次第に思い出したのだが、稲垣吾郎が野球かなんかをやってたためか、二人して「カキーン!」「カキーン!」と声だけで野球のバッティング*2をするのだ。すげえドラマ。
私が中学生の頃、学校から帰ると当時大学生だった兄がだらしなくドラマの再放送を見ていて、私は「大学生ってヒマなんだな、中学生よりも」と大学生の実態を知った事があるが、その兄が見ていたドラマというのが中村雅俊主演で、高校教師役のものばかり。『ゆうひが丘の総理大臣』とか、タイトルは忘れたが中村雅俊の生徒からのニックネームが『バクダン』だったものとか。今タイトル調べたらすぐわかった。『バクダン』は『青春ド真中』だ。ヒロイン役があべ静江だったよな、確か。ちなみに共演の神田正輝のドラマの中でのニックネームは『ボーヤ』。これらのドラマを兄に見させられた当時は正直言って何が面白いのかよく分からなかったのだが、今振り返ってみるとかなり強烈だ。昔のドラマを面白がるにはある程度齢を重ねる必要があるのかもしれない、と言っても上に書いた牧瀬里穂の「ヒューヒュー」は当時の若い世代からもドン引きされていたという点で、無条件に受け入れられていたドラマではないのだが。多分『青春ド真中』は初回放送時にはちゃんと受け入れられていたと思う。
牧瀬里穂「ヒューヒュー」の記憶が一気によみがえった衝撃で思わず午前中から日記を書いてしまった。面白いなぁ。しかしこの面白さは誰とでも共有できるものではないのが残念だ。今身近には分かってくれそうな人はいないなぁ。うちのネコなんて21世紀産まれだし。ま、昭和生まれだったとしてもネコと共有できる類いの面白さではないが。あぁ、同世代プリーズ。

*1:しかし桃の天然水華原朋美だとても、ものすごく若い世代には分からない話だと思う。

*2:これを『エアバッティング』と表現していた人が、件のmixiのトピにいた。エアバッティングなる言葉が元々存在していたのかどうかは知らないが、言い得て妙だな、と思った。