『ブルドック』が正しい

夜9時台のNHKのニュースを適当に聞き流しつつ、ふと疑問に思った事。
ブルドッグ』なのか? それとも『ブルドック』??
正解はどうも『ブルドック』らしい。ブルドックソース。欧文では“Bull-Dog”なのにな。あれ、チェコ語って確か、場合によって濁るか濁らないか発音の変わる子音ってなかったっけ? もう全然覚えてない。チェコ語は全部忘れた。というかそもそも忘れる以前に覚えてない。『国民劇場はどこですか?』しか言えない。チェコ語では。
気になったので白水社CDエクスプレス『チェコ語』を紐解いてみた。やっぱりあった。有声子音の無声化だって。b とか v、d や g といった子音は語末にくるとそれぞれ p, f, t, k の音になるそうだ。え、じゃあブルドックソースは若干チェコ語テイストなんだろうか。わかんないねぇ。
チェコ語文法として「有声子音は語末で無声化する」と覚えようとすると面倒くさい感じがするが、そもそも日本人だって『ベッド』を『ベット』と発音したり、『バッグ』を『バック』と発音していることがままあるので、考え方としてはそれと同じ事だろう。そう思うと親しみがわくというものだ、チェコ語に対して。週末に引っ越し先に持ってくつもりでベッドを購入したのだが、フランスベッドで働くスタッフの方が調査票のようなものに私の購入希望商品として『ベット』と書いたのには驚いた。ベッドメーカー側の人間が、いくらなんでも『ベット』はあんまりだろう。そしてビックカメラは“BIC”なので『ビック』という発音が正しい。『ビック』って何だ、『ビック』って。誰か意味を教えてくれ。
なんとなく気になったのでブルドックソースのサイトを見てみた。ひょっとしたら敢えて『ドック』にしているのかもしれないので、その理由が記されているかと思って。そうしたらこんな記述が。

ソース発祥の地であるイギリスではブルドッグはシンボル犬として愛されていました。また、ソースが日本の家庭に馴染んできた大正末期に、ブルドッグがペットとして人気を集めていました。そこで、ソースのおいしさもこのペット同様に人々に広く愛されるようにと、商品名に「ブルドック」として採用、マークとしました。
ブルドックソース|社名&マークの由来より

それまで『ブルドッグ』と書いてあるのに唐突に『ブルドック』だよ。全然『ドック』の説明ないじゃん。
ついでにビックカメラについても調べてみた。簡単に調べられるのに他力本願で「誰か意味を教えてくれ」じゃいけないかな、と思って。“Bic”はオセアニアスラングだそうです。じゃ結局意味わかんないのはブルドックソースだけか。なぜ『ブルドック』なのだろう。なぜ。