本当の自転車暴走族を目撃す

まだ結婚する前にうちのやつを私の実家に招いたおりに、なんでか知らんが私の母が、自転車をこぐスピードが凄い、普通の人の倍のスピードでこげる、だから自転車暴走族と呼ばれているの、とやや誇らしげに何の自慢話だか全然分からん話をしたことがあって、よく知りもしない人を反応に困らせるような話をするのは止めていただきたい、と若干恥じ入ったことがあるのだが、今日の帰り道にすごい人を見た。
人気のない夜道、随分前方にいたその人は猛スピードで自転車をこぎ、そもそも人が殆どいないのだからならす必要などないのに自転車のベルを延々と鳴らし続けながらこちらへと突進してきた。まあ当然怖いわな。はねられないように避けたのだけれど、私の脇を通り過ぎてからもずっと自転車のベルを鳴らし続けて、まばらにいた人々を全て蹴散らして行ったようであった。こういうのが本当の自転車暴走族だよなぁ。うちの母なんて全然甘いじゃん。ちなみに今日目撃した自転車暴走族の人は外国人のようであったのだが、彼がこれまでどのような人生を歩んで、この異国の地である日本で自転車暴走族となったのか考えると、ちょっと興味深い。ちょっとだけだけど。