うちのやつの読んでる本が

カバーのかかった新書を入浴中に読んでいるらしく(というのは風呂場に本が落ちているのを見つけたからだが)、中身が気になったもののそこはプライベートなことなので気付かないフリをしていたのだが、今朝、同じ本がさりげなくテーブルの上に置かれていたのでそーっとめくってみると『悪女の老後論』と書いてあった。何の心配をしているのであろうか。そういや先だっては上野千鶴子の『おひとりさまの老後』も読んでいたなぁ。本当の本気で『孤独死から逃れる会』の活動に本腰をいれるきになったのであろうか。
しかし『悪女の老後』ってどういうことかね。断っておくが悪女とは私のことではない。たしかに私は自分の洗濯物をうちのやつの洗濯カゴに混ぜこんで洗濯するように仕向けたり、調子が悪いふりして紅茶を入れてもらったり風呂を入れてもらったりしているし、そもそもゴミだしは私の担当じゃないからゴミ袋があっても存在しないかのような態度をとりつづけているけれど、そういうのって『悪女』とは言わないよな。悪妻? いやいやクサンチッペじゃあるまいし。だいたいネコを飼っていたって、奴らがすることといったらせいぜい自分のトイレの始末くらいなもんで、しかし人間はネコに対して何も期待などしないのだから、私だって何も期待されなくたってかまわないというものである。ネコが許されて私が許されない、などということがあろうか。よく子どもの使う論旨(お兄ちゃんだけなんてズルイ! 私も! と言って自分と他の兄弟を同じように扱えと強要するアレだ)と同じ戦略である。ネコだけ許されるなんてズルイ! 私も!と。仮に酒を求めて「ネコは酒なんか飲まない!」と却下された場合には勿論「私はネコじゃないし、人間だし」で乗り切るつもりだし、あるいは「うちのトラ(昔飼ってたネコ)は日本酒飲んでました〜*1」と鬼の首とったみたいな言い方をしても良いだろう。
だんだん何の話をしているのか分からなくなって来た。今日の日記をまとめると「ネコを引き合いに出せば家事労働を免れる事が可能である」ということになろう。あれ、違うっけ。まあいっか。

*1:酔っ払った私の父によって毛皮に日本酒を数滴垂らされて、酒を飲むことを強要されていたことがある。