一瞬で物を見失う部屋

趣味を定着すべく本日もヨガ。仕事後にこんなにアクティブだったことがかつてあっただろうか! あったかもしらん。かつて異常に忙しい職場で働いていた折に、上の人間がこぞって席をはずしていたのをいいことに夜9時前に帰宅。あまりに早い時間での帰宅という事実に対して興奮のあまり歩いて家まで帰った。あのときは途中で世界のビールを飲ませる店でチェコビールを飲んだりしたので、帰宅に都合3時間くらいかかった。我ながら意味不明なテンションの高さであった。
しかしまああの頃は職場が異常だったので私自身も異常になっていたということで、ある意味何をしてもおかしくない精神状態であったと言えなくもないが、今の様に忙しいと言ってもせいぜい夜10時まで残業という非常に人間らしい生活をしていると、仕事の後になにかするのが面倒臭かったり、「明日も仕事だし」と守りに入った生活をしたりするものである。恐らくこれは、仕事帰りに頑張んなくても週末にきちんと休みがとれるからその時でいいや、という思想の現れであり、かつ週末になると、今週じゃなくても来週でいいや、と怠惰な方に流れるので、その何かをやる日は永遠に訪れないのである。ちなみに今の仕事を始めるちょっと前から開始した勉強は、仕事を始めた当初は仕事が終わると2時間ほど勉強したりしていたが、今ではすっかり、教材がどこにあるのかすら分からない。これに関してはそもそも私が怠惰な人間であるというだけでなく、勉強の内容が校正の資格試験のためのものであったために、仕事で校正をやってるのにプライベートでまで校正なんかやりたくない、というとても人間らしい心情の現れでもある。もういいよ、資格なんて。今もう実際に校正やってるし。
だんだん安易な方にながれるといえば一昨日の土曜日のこと。友人が拙宅にくるということで家の掃除および片付けを行っていて、うちのやつと「人を招待すると家が片付いていいね」とか「定期的に人を招待するといいね」などと口々に言い合っていたのだが、おおまかな掃除が終わると「この辺、微妙に片付いてないね」「ちるさんだからまあいいか」「ここまだ散らかってるね」「ちるさんだから大丈夫だよ」となって完璧な部屋の片付けにはならなかったのであった。慣れとは怖いものだね。ちなみにうちのやつは独身時代に非常に散らかった部屋に住んでおり、足の踏み場がないとはまさにこのこと、という程に物が散乱していたのだけれど、そこに遊びに来た知人が帰り際に自分のバッグがどこにあるか分からなくなり、「この部屋、一瞬で物を見失うね」と言われたことがあったそうだ。て、伝聞で書いているけど実際には私もその場にいたのだが。一瞬で物を見失う部屋。すごい表現。しかし否定はできまい。1Kだったのにテレビのリモコンをなくして、その家を引き払う時でさえ結局リモコンを見つけることはできなかったこともあったそうだからな。今住んでいる部屋ではそんなことのないようにしたいものであるが、私自身も部屋の片付けというのは苦手なジャンルなので、この先どうなるか多少の心配はある。