3日目の日記

今日は象のタクシーに乗った。ジャイプールでアンベール城に行ったのだが、岡上に城があるのでそこまでの移動に象のタクシーを利用。象のタクシー乗り場に向かう車中、車と一緒に公道を象が普通に歩いており、「さすがタクシー」と妙に感心したのだが、この時は本当はタクシーとしての象ではなく、出勤途中の象であったらしい。
象に乗った感想はというと、もういいや、である。象にペインティングしてあったり色々不自然なのがやや難。というか象云々よりもそれ以前に、明らかに観光客相手の商売というのにあまり興味がない。観光あんまり好きじゃないからなぁ。
次いで車でジャイプールからアグラに移動。タージ・マハル見た。異様過ぎるほどに綺麗で、なんだかそこだけ異空間の様である。街中は土埃がすごいし、今回見た他の建造物は赤大理石でできてるので、どうしても土っぽい色になるのに対し、タージ・マハルだけやたらと白いの。イスラム建築なのでいろんなところにコーランとおぼしきアラビア文字が書いてあるのだけれど、その文字の部分は白い大理石を掘ってそこに黒い石を埋めこんで作っているらしい。大変な手間だよ。
まあ観光もそれなりに楽しんではいるのだけれど、私としては街のいたるところに犬が死んでるみたいにして寝呆けてる姿とか、牛が普通に人が歩いている横を通過して行ったりしているのを目撃するのが断然面白い。なんとなくインドでは人も動物も対等な感じで、お互い勝手に存在しているような雰囲気があるように思える。動物というのは人を見掛けたら多少なりとも警戒するものだと思っていたのだけれど、インドの動物、警戒心ゼロ。犬なんか道端で熟睡しきってるし。それも一匹や二匹じゃなく、かなりの数。やっぱり私は観光より、街を観察している方が好きだ。
そういや今日、すごい話を聞いた。東京の通勤時間帯の電車の混み具合が凄いという話をしていたら、ガイド氏が「インドではムンバイの電車の混雑っぷりが凄い。電車に乗ろうなんて気を起こさせないくらい凄い。人が死んだりするし」と言うので驚いた。普通にうんうん、と頷いていたけれど最後の一言に仰天だよ。すごいこと話してるのに、言い方がめちゃくちゃカジュアルだった。さすがインド。人の生死が日本と全然違う。電車の混雑で人が死ぬ国、インド。冗談じゃなくてほんとにガンジス河には死体が流れて来たりするらしいし。インド人がなに考えて生きてるのか非常に興味がある。
今日の最後はアーユルヴェーダ。マッサージ気持ちよかった。念願のシロダーラも体験。胡麻油だらけになったのにシャワーを浴びる設備がなく、油をタオルで拭っただけの状態で着衣しなくてはならないのがやや難だが。アーユルヴェーダはなかなかいいね。本当は目の中にギーというインドのバターを入れるやつもやってみたいのだが、今回はそれは受けられなかった。残念。あー、ツアーじゃなかったらな。自分の好きな事だけやれるからアーユルヴェーダ三昧で過ごせるのにな。ツアー、やっぱり苦手だ。