大正時代の人気名前ランキング
graceさんを拙宅にお招きして鍋。世間では所謂お嬢様学校と思われている高校出身のgraceさんが、女子校なのに体育の授業でラグビーがあって、中には脳しんとうを起こしたり鼻の骨を折ったりした人がいた、という話を随分前に聞き、私の出身高校も相当滅茶苦茶でかなりちゃらんぽらんな感じ*1だったけれど、それよりすごいな、と衝撃を受けたのだが、本日よくよく聞いたら、体育の授業の一環で行われた筈のラグビーなのに、チームごとにラガーシャツを買わされたり、頭につけるヘッドギアみたいなへんなアレとかも買わされたというので仰天。
そんな話をしているなか、途中で『名前がその人の人格形成に関わってくるのではないか』という話になった、というか私がむりやりそんな話を始めたのだが、なぜか話はそれて昨今の人気の名前ランキングを調べる事に。最近の女子の名前には『心』という字が使われているのが多いのだが、読み方が大体分からない。『心愛』というのは『ココア』とでも読むのだろうか。謎である。
そのランキングを掲載していたのは明治安田生命のサイト*2だったのだが、生まれ年別ランキングもあったのでちょっと見てみたら吃驚。以下は大正元年からの男子の人気ナンバーワンの名前である。
大正元年 正一
大正二年 正二
大正三年 正三
いい加減すぎるだろう。しかしもっと驚くのは大正六年のナンバーワンである。
大正六年 三郎
一般的に三男につけるのが妥当であろうと思われる名前が、まさかの一位。憶測だが息子が三人目ともなると、もともといい加減だった命名がますます面倒になって、『もういいや! 三郎で』ぐらいの感覚でみなこんな名を付けてしまったのだろう。三郎人気は根強く、その後大正八年にも一位に、大正七年と十年から十二年の間は二位をキープである。
他に特徴的であったのは、昭和十七年から二十年の間、一位をキープしていた『勝』。戦時中だったからねぇ。昭和二年と三年の一位は大正時代と同じくそれぞれ『昭二』『昭三』。昭和元年の一位が『昭一』でなかったのは、昭和元年が12月25日からであったからだろう。
今時の名付け事情(ってそんなのよく分からんが。テキトー)と比べると、昔はいい加減でいいね。小気味よいくらい適当。変に気合い入りすぎた名前を付けられるくらいなら、これくらい適当なんでいいんじゃないか、と思ったり思わなかったり。まあ私自身は三十年以上前に名付けられ終わってるので、命名自体が全て他人事だから『適当なのがいいや』とか思ったりするんだろうけれど。