3月1日の日記

父親がアメリカに出張中なのをいいことに『1泊2日で旅行する事にしたからたびちゃん(ネコ)のことよろしくね』と母親に頼まれて昨晩は実家に帰ったのだが、たびちゃんの世話をするだけだから私一人で実家に帰るつもりであったのを母親が『一人じゃつまんないだろうからサトウさん(仮名)にも来てもらったら?』と勝手な事をいうので何故かうちのやつも私の実家に。私の母の勝手な発言は勿論意味がわからないが、それで『じゃあ行こうかな』といううちのやつのこともよく理解できない。たびちゃんに懐かれてるわけでもないのにさ。
休みの日の朝は自然に目が覚めるまで寝ていたいのであるけれど7時半くらいにたびちゃんに起こされて一旦起床。ごはんをあげてすぐ寝たのだが、10時過ぎくらいに起きるとたびちゃんのやつ、こっちが寝ぼけているだろうとあてこんでごはんをもらってないフリなんかしてもう一度朝ご飯を要求してきた。朝ご飯の回数を間違うほど耄碌はしていない。ちなみにたびちゃんの起こし方はすごい。まぶたにチョイチョイと軽く触れてきて起こすのだ。目を開けさせるよう実力行使といったところだろう。これ、同じ事を人間にやられたら私は間違いなく激怒すると思うのだが、寝起きが悪いのでね、どうもすみません。しかしたびちゃんは自分が可愛い事を知っていて、こういうことをしても怒られないと分かった上でやるのだ。ずるいね。ずるいよ、ネコは。私だって飼い猫に産まれたかった。飼い猫に産まれていれば働かなくていいしさー、引きこもって暮らせるじゃん。私が引きこもって暮らしたいという願望を持っている事を人に話すと、さほど親しくない人だと吃驚して若干引く。それも無理からぬ事だとは思うが。仕事を休んだ翌日に『昨日どうしたの? 具合悪かったの?』と聞かれて『あー、インド行ってた』と答える人間の本性が超インドア派であるなどと誰が思うであろうか。私をよく知る人なら引きこもりが落ち着くという事実に理解を示してくれるが。あー、オレもネコになりたい。