3月3日の日記

マクロミルの『パソコンに関するアンケート』で、普段お使いのパソコンのメーカーは? という質問に対して『アップル』にチェックをいれたらアンケートが終わってしまった。マックユーザには興味がないらしい。さみしい。
香田証生さんはなぜ殺されたのか』という本を読んだのだが、まあ面白くなかった。香田さんが殺害された事件、あれが私はかなり怖かった。香田さんよりも前に3人、邦人が拉致されたときには多くの人が彼らの無事を願っていたように記憶しているのだけれど、香田さんの時は中越地震もあったせいか報道もあまりされず、世の中全体が香田さんに無関心、別に死んでもどうでもいいと思っていそうで、じゃああれか、ジャーナリストやらボランティアやらやっている人とただのバックパッカーでは命の重さが違うってことか、ダメ人間*1は死んでもかまわんということか、じゃあダメ人間の自覚がある私も同じ状況に陥ったら日本中の人々に軽蔑されて『死んでしまえ』と思われるに違いない、うわ滅茶苦茶怖い、世の中ダメ人間よりも立派に生きている人の方が多数派なのか、ああそうですか、ということでずっと香田さんのことをこれまで心のどこかで気にかけていて、最近上記の本があることを知って読んでみたのだけれど、これが本当に面白くなかった。なんかねぇ、香田さんについて書いているような風なんだけれど、結局自分(=著者本人)のことしか書いていないんだよ。内容の掘り下げ方や取材方法のせいなのか、この人の文章力のせいなのかは知らんけどさ、いきなり香田さんのことを『親思いの青年』とか書かれても、それまでに香田さんが親思いであったと客観的に判断できるようなエピソードなんかないんだもん。香田さんを知る日本人には大方取材を拒否されたらしく、なんとか得られた少ない情報を大分イマジネーションで補足している感じ。『香田さんは怖かったと思う』といったことが何度か出てきて、これは多分『香田さんは恐怖を感じていたのではないかと思う』と言いたかったのだろうけれど、文章から読み取れるのは、香田さんが本当に怖かったかどうか、ということよりも、この人(=著者)が香田さんと同じ歳で同じ状況だったら怖かったんだろうね、という話。香田さんに自己を投影してたのかしら。なんか書き方が感じ悪いか? 私。だとしたら全部胃腸の調子が悪いせいだ。あー胃がムカムカして気持ちが悪い。胃弱からなかなか卒業できません。

*1:実際に香田さんがダメな人かどうかは全然知らないが、彼をダメな人間と捉えている人は多そうだったなぁ、ということで。