胃のやる気を奪う味

着いて早々に風邪を引き、昨日は殆どろくなもん*1を食べずに寝こんだために、もう今朝からめちゃくちゃ空腹。何か食べたい。ちゃんと味のあるものを。ということでザガット・サーヴェイに連続して掲載され続けていてニューヨーカーに人気だというインド料理屋へ。
地元のインドカレー屋の方が旨い。そしてインドで食べたインドカレーの方が旨い。2種類食べた内の一方、エッグプラントの方は高血圧になりそうな塩辛さで、もう一方のほうれん草カレーは味がなかった。何故これで人気店になりうるのか。ザガット・サーヴェイで人気だかなんだか知らんが、美味しいと定評のある店でこの味かとおもうと今後ニューヨークにおける食に対するやる気は大いに減退したと言わざるを得ない。胃のやる気を奪う味。
その後ソーホーに移動。店がたくさんあるね、ここは。バカな感想で申し訳ないが。お金がなければあんまり楽しめないエリアか。ま、それを言うならニューヨーク全体が貧乏人には楽しみにくい街ではある。MoMAの入館料なんか20ドルだぜ。高い。今宿泊してる家は1日30ドルだってのに。それならなんでソーホーに行ったかというと、チーズケーキ屋に用があったのだ。しばらく街をうろついてたら自然と腹が減るだろ、と思っていた私が甘かった。さっきのカレーですっかり胃袋が意気消沈、もう消化できねぇよ、と非常にテンション低いのである。チーズケーキなんか食べられるわきゃねえ。
胸焼けおさまらず、コーヒーでも飲んだらリフレッシュするだろうか、と入った店がすばらしかった。古本屋の奥にあるカフェ*2なんだが、ここは本当にすばらしかった。コーヒーは薄くて美味しくはないんだけれど雰囲気が良いのである。私はここに住みたい。ここを書斎にしたい。ここいいなぁ。この雰囲気を味わうためだけにもう一度ソーホーに来てもかまわないくらいだ。
その後いったん家に戻り、小一時間ほど休んでからヨガへ。先生が何喋ってんのか半分くらいしか分からなかった。そうすると「目を閉じて」と指示されたあとが大変だね。周囲の様子を探りながらポーズをとることができないからね。で、結局薄目あけたりしてね。全然リラックスできない。こんなんじゃ。ニューヨークでも有名なヨガ・スタジオに来たというのにこの体たらく。豚に真珠ってやつだな。
特に何かしたいことがあってニューヨークに来たわけではないので、毎日何をしたらいいのか分からない。ああ、明日は何をしたらいいのだろう。まるでもう長いことニューヨークにいるかのような倦怠感。ヒマ疲れか。やっぱMoMAとか行っといた方がいいんすかね?入館料高いけど。あと自由の女神とか? エンパイア・ステート・ビルとか?? 面倒くさいな、移動が。地下鉄の何がどこを通っているかなどを覚えてないし覚えにくいので移動が面倒くさい。ニューヨークでも引きこもりになってしまいそうな予感。

*1:ユニオン・スクエアに面したバーンズ&ノーブルに入ってるスタバのチーズケーキが旨いという話をきいて早速食べに行ったら見た目はとても美味しそう。味はというと、沈黙せざるを得ないな、これは。

*2:Housing Works Used Book Cafe