チーズケーキに悩む

chikalicious

連日のチーズケーキ漬けにより、とうとうチーズケーキ臭のするビッグ・ベンが出てショック。尾籠な話ですみません。いやー、いままでビール臭いお小水なら経験があったけど、こんなモノがでることもあるのね。最近大家さんに借りた本でこんなもの、

「トイレと文化」考―はばかりながら (文春文庫)

「トイレと文化」考―はばかりながら (文春文庫)

を読んでいる関係で、若干下の方に関心がいってはいたけれど、まさかねぇ。チーズケーキ臭いなんてねぇ。主な成分は44th streetにあるジュニアーズってとこのチーズケーキと思われる。人間の体臭は食べたもんに影響されるとは聞いていたが、体臭以前にアレの臭いも影響されるんですね。ちなみに上にあげた本の著者、異様に日本語が上手なので気になり調べてみると、放送大学の先生らしい。プロフィールを見たら、

名前:スチュアート ヘンリ  (本名: 本多 俊和)
生年月日:昭和16(1941)年6月7日
本籍:東京都日野市
所属:放送大学教授

本名:本多俊和って、日本人じゃん。なのにめちゃくちゃ欧米人の顔の写真が載ってんの。ふざけやがって、と思って更に調べたのであるが、どうも日本に帰化した人みたいで、この欧米人顔の写真はふざけでもなんでもなく、普通に本人の写真らしい。てっきりパオロ・マッツァリーノ的人物かと思ってしまった。
ところで今日はチカリシャスという、いまニューヨークで流行ってるらしいデザート・バーに行って来た。プリフィックスでデザートのコースが食べられるのだけれど、メインにうっかりまたしてもチーズケーキを選んでしまった。チーズケーキ行脚は昨日で終わったはずなのに。しかし良いのだ別に。だって今日のはいわゆるニューヨークスタイルのチーズケーキではなくてフロマージュ・ブランだからね。肝心の味はというと、美味しかった。そりゃそうだ、日本人のパティシエ、チカさんが作ってるんだからな。これで日本人の口に合わないものを出すはずがない。でもなー、これでいいんだろうか。美味しかったんですよ、確かに。しかしわざわざニューヨークに来て極めて日本的なケーキを食べる意味あるんだろうか。そして日本的なケーキならば日本に美味しい店は結構ある。デザートのコースだから飲み物代チップ入れて20ドル近く支払ったと考えると、思わず考えこんじゃうね。別にこれなら日本でパティシエ・シマのフロマージュ・ブラン食べた方が安いし美味しいんじゃないかって。だったら例のウ○コがチーズケーキ臭くなっちゃうような、あんなやつを食べる方がこの場合正しいのではないか、と理屈ではそういう考えに至ってしまうわけだけれど、それはもう勘弁してほしいと体がそう叫んでいるのである。
理想を言うなら、日本では絶対に食べられない、とても美味しいお菓子が食べたい、ということで、具体例を出すならば昔フィレンツェにいた頃連日のように食べていた某パスティッチェリアのトルタ・デッラ・ノンナなんかは非常に良かった訳だけれど、やはりニューヨークでそういう菓子を求めるのは間違っているのであろうか。間違ってる気がするな。美味しさを求める対象を甘いものではなくハンバーガーとかにすればいいのだろう。あー、出だしを間違ったな。