昨日は曇りがちでろくに見えなかったマッターホルンが今朝はバッチリ見えて大興奮。ややはしゃぎ過ぎたか動悸息切れ頭痛。酸素薄いからなぁ。朝9時くらいには下界から続々とツアー客がやってきて、驚いたことに95パーセントくらいが日本人の中高年であった。スイスって中高年に人気だったのだね。ツアー客がやってくると同時にセントバーナードもやってきて、一緒に写真を撮影したければ20フラン(約2100円)払え、とのこと。善意のセントバーナードはいないものか。
早朝は晴れ渡っていた空がツアー客到来とともに曇りはじめ、最終的にはマッターホルン、完全に雲隠れ。聞けばここ数日ずっと曇っていたそうなので、一瞬の晴れ間に居合わせた我々は相当ラッキーだったようだ。山頂が曇り始めたのとツアー客でごった返し始めたのでホテルをチェックアウトし、下界に戻ろうとしたら何でか知らんが無料のセントバーナードがいるのを発見した。無料と有料の差はなんなのであろうか。
山の上では犬の他に野性動物らしき得体の知れない生き物も見かけたのだが、彼らが一体どうやって生活していってるのか皆目見当がつかない。標高が高過ぎて樹木は勿論のこと、草花も殆ど生えていないのである。遠巻きから彼らを長めるとそこそこの距離があるのに動物園の臭いがした。あれだけ離れていて、かつ気温も低いにも関わらずああまで臭うとは少々問題ではなかろうか。あの動物、なんだったのだろうか。悪魔的ヤギの雰囲気もあったが体のサイズは随分小さかった。
下山してツェルマットを少々散策し、街中のネコに「かわいいねぇ! こっち向いて!」などとおだてて写真撮影をし、それにも飽きて来たのでインターラーケンに移動。ここではすることがなさ過ぎて時間を持て余した。うちのやつがカジノに行きたいというので、非常にささやかな規模のカジノへ移動。負けてやんの。マシンゲームばかりで、いい加減切り上げようとして返金のスイッチを押したら40フランが全部硬貨ででてきて、おろかにもうちのやつ、大量の小銭を持て余して「もう全部使いきる」とか言いだしてんの。小銭でもお金はお金でしょ、バカなことはやめなよ、と諌めてカジノをあとにした。
夕食はなぜか韓国料理。スイスを実質的に3目にしてもうこちらの料理にうんざりしてピンチに。和食の店は見当たらなかったので韓国料理屋へ。宿は本日はドミトリーで、同室には香港人の男女3人組が。彼らがまたみんな若いんだよねぇ。多分大学生くらいだよ。これで相手が白人なら若く見られるので歳がばれずに済むが、同じ東アジアの人間だとばれるだろ。いやね、別にばれても構わんのですよ、今年32歳だって。しかしですね、新婚旅行でドミトリー泊まってるってばれたらドン引きされるんじゃないですかね。ドミトリー宿泊を希望したのは私なのだが。これを書いてる現在、夜の10時過ぎなのだが同室の香港の人々は既に就寝。健全過ぎやしないか。私が大学生の頃の夜10時というと、へたすると起床する時間であった。
なんとなく起きてちゃいけない雰囲気なので寝ます。