チョコ電

本日はモントルーからチョコレート電車にのって、チーズで有名なグリュイエール村とネスレのチョコレート工場に行ってきた。曜日限定の特別電車でツアーになっているのである。グリュイエール村ではまずチーズの製造工程を見学したのだが、日本語イヤホンガイドがなかなかこっていて、牛が「わたしの名前はさくらんぼ」と自己紹介しつつ案内してくれるというもの。途中、牛が日ごろ食べる草花の匂いがかげるようになっていて、これらの香りがチーズの風味に関係してくるのだそうだ。牛が一人称で案内するには不自然な箇所だけイヤホンガイドが男性の声にかわって、淡々と案内をするのであるけれど、牛の声優さんがえらくうまかったのに対してこの男性、かみかみなのである。なんで取り直ししなかったのかね。
見学のあとは自由行動でグリュイエール村を散策。こういうのいいね。村だと交通の便が悪い*1から、とても個人旅行では行きづらい場所なのであるけれど、ツアーに参加したおかげで行けたのだから。個人的にはヨーロッパの場合、都会もむろん良いのだが、田舎の方が楽しい。そこに行かなければ絶対に見る機会のないものがあったり、本当に古い街並みがそのまま残っていたりして。お昼はさきほどチーズ作りを見学した関係もあり、ラクレットを食べたのだけれど、これも美味しかった。
その後ネスレ(というかカイエ)のチョコレート工場に移動。こちらでもチョコレートの作り方を案内してもらい、本物のカカオを食べてみたり。昔、2年ほど青年海外協力隊でアフリカに行っていた人にカカオ99%のチョコレートを食べさせたら「カカオと同じ味がする」と言われ、カカオを食べたことのある日本人には初めてお目にかかった、と仰天した経験があるが、初めて口にしたカカオはカカオ99%のチョコレートと同じ味がした。その後工場で作られたチョコレートの試食があり、食べられるだけ食べてやろう、と卑しい根性を発揮したのだが、チョコレートと言うものは一時に大量に摂取できるものではないと知った。舌に残るからそんなに次から次へと食べてらんないね。
そんなこんなでなかなか楽しい経験をしつつ帰路についた。帰りの道中では、今回たまたま日本のテレビ局の人々が取材にきていて、乗客に「車内の雰囲気を撮影してもいいですか?」と許可を求めてきて、無論私にも同じ様に声をかけたにも関わらず乗客にコメントを求める段になったら巧妙に避けられたり、車窓からの景色にもいい加減慣れたので暇潰しにスーパーマリオをやっていると途中、いきなり強烈なワキ臭がし、「なにこれ、めちゃくちゃ臭い。誰?」と顔をしかめながら辺りを見回すとうちのやつに「いま通り過ぎてった人だよ」と言われたり。トイレに行こうと他の車両の乗客が我々の車両を通過したらしいのだが、残り香でここまで強烈とはなんたる事か。そのあとしばらく臭くて他の乗客も困惑気味に笑いつつ窓を開けたり。要約落ち着いてこちらも再びマリオに集中し始めたら、またしてもあの鼻を付く殺人的な匂いが。その時も結局ワキ臭の張本人の姿を見ることはできず、一度も見たことのない人に2度までも鼻をやられた。どんな人かしらんが同じ車両じゃなくて助かった。あの匂いを嗅がされ続けたら多分頭が痛くなるだろう。うちのやつなんか「オレだったら
多分ゲロを吐く」と言っていた。なんかチョコ電よりもワキ臭の方が印象に残ってしまったな。
モントルーに戻ってからベルンに移動。ベルンは都会だね。だてに首都じゃないね。そうそう、o-tsukaさんへ。リンク先を読んでみましたが、Lingotが美味しいのですね。本日グリュイエールにてチーズを大量摂取してしまったので暫くチーズはもういいや、という気分ですが、胃袋が持ち直してきたら探してみますね。
明日は一日中ベルンにいる予定です。

*1:事実グリュイエール村も最寄り駅からバスで移動した。