勝手に学生料金

本日は一日ベルン観光。旧市街をでたところに熊公園というのがあるというので早速見にいってみると、公園というよりは熊の住み家が一段低い位置にあり、人間様が熊を見下ろすという造りであった。見下ろされるのにいい加減嫌気が差したのか、私が見にいったときは熊ストライキ、かどうかは知らんが表には出ていなかった。熊公園などというな名のでてっきり熊とふれあえたり、ボランティアの熊が無料で一緒に写真に写ったりしてくれるのかと思っていたので拍子抜けであった。
更に足をのばすとバラ公園。割とちらほら、民家の庭先にバラが咲き誇っているのをこれまで見かけてきたので、てっきり満開のバラにウハウハ状態、あー、我ながら意味分からん。ちょっと頭おかしくなってきた。とにかくバラを楽しめると思っていたのだが、実際には9割方蕾で、楽しめたのは高園内のしゃれたレストランでお茶をしつつ語らい合っているスイス軍(迷彩服着用)の姿だけであった。バラ公園は高台にあるため、公園内レストランの窓からはベルンの街が一望できてかなりよい。この時期にベルンに行くことがあればあれば必ず訪れたい場所だ。なんかガイドブックみたいな書き方だな。私がもしベルンのガイドブック作るならバラ公園のレストランはカコミで紹介するな、多分。
その後街に戻りしばしふらついてから昼食。コルンハウスケラーという非常に有名なレストランへ。そもそも私がベルンに来た理由はというと、ロンプラのカラーページに掲載されたコルンハウスケラーの写真に魅了されたからである。実際内装がものすごいことになっていた。地下のケラーをレストランに改装してあるのだ。こういうのは日本にはないから楽しいね。料理もそこそこ美味しかったし。サービスがイマイチだったのがやや難だが。
昼食後アインシュタインん家へ。アインシュタインがベルンの特許局で働いている時に特殊相対性理論が発表された関係で、当時の家を一般向けに公開していたのだが、入場しようとしたら勝手に学生料金にされた。東アジアの人間はこういう時は得するね!などと喜んでいる場合ではない。若く見られるのもいいが、言い換えればうわっついてて貫禄がまるで無し、ということではあるまいか。まーどーでもいいけどさ。
アインシュタインん家では彼の生涯を英語で説明するパネルが展示されていたのであるが、私のつたない英語力だと「アインシュタインは最初の結婚で一番最初に生まれた娘は養子にだしてその後消息不明。暫くしたら息子が生まれたけれどそちらは偏愛。その後自分の従姉と恋愛関係になって妻と離婚、その後すぐ再婚」ということになり、なんだかとても最低な感じである。実際はどうだか知らんけど。
だいたい見たいところは見終わって、ショッピングなどしようかと思い街を徘徊。貧乏人の友、H&Mに行って、やっぱり貧乏なので何も買わなかったり、せっかくスイスに来たのだから、とFREITAGのバッグを買おうとするも、うちのやつも一個買うというので、二人でそろってFREITAG使ってたらややバカみたいだなぁ、と思い購入を断念。欧州だからトリッペンが安いかと思い買いに行くと欲しいデザインがなく、購買意欲はあるのにそれが満たされず不機嫌。うちのやつに八つ当たりして、アンタはいいわよね、好きなものが買えて、どうせ私は買えませんでしたよ、などと非常に面倒臭い喋り方をして迷惑をかけた。
夜食もう外食も面倒なので食料を買い込んで早々と宿に戻ったのだが、明日から欧州選手権がスイスで開幕するので街中大騒ぎである。すごいね、欧州。サッカーでここまでもりあがるのね。
今回の旅行もあと残すところ1日であるが、私にしては短い日数の旅なのに非常に充実感があった。やはり日々、多くのことをこなしていたからか。いつものように、することなくなるまで一都市にいてはいけないね。今後はもうちょっと精力的に動き回る旅行をしてみようと思います。