エビアンにて

本日スイス最終日にも関わらず、結局エビアンに行ってしまった。スイス入国時はスタンプがおされなかったけれど、エビアンに入ったらフランスだから「Evian」とスタンプを押されるかと思って。ということで無目的にローザンヌから船に乗り込みレマン湖を超えてエビアンへ。しかしなぜか入国審査なし。なんでかね。意味が分からない。そしてエビアンに着いたは良いが地図もガイドブックも何も持っておらず、どこに何の為に向ったらよいのか皆目分からん。とりあえず鉄道駅の場所を確認しようと道路標識をたよりに歩き始めるも道に迷い、ふりだしに戻ったらツーリスト・インフォメーションがあり、そこの地図で確認したら迷い始めた辺りがまさに駅近だったことが判明。地図をたよりに駅に向うと、途中我々の進行方向からやってきた彫りの深い東ヨーロッパ系のような顔立ちの女子二人に声をかけられ、駅に向うのかと問われたのでイエスと答えると両替所がないか聞かれた。こちらもエビアンに来たばかりだし両替所なんて知らんので分からんと答えると、彼女たちもエビアンに来たばかりでユーロを持ってなくて困っているらしい。我々は無論、無目的に来たわけだが、
我々以外にもエビアンになんとなく来てしまった人がいたのか。しかしどうやってここまで来たのかね。唐突にエビアンなんか来れないだろうに。
駅に辿りついたのが11時過ぎくらいで、ジュネーヴ行きの電車を尋ねたら15時58分までないという。それはさすがに待てないということで、結局再び船でローザンヌに戻ることに。一体何しに来たんだか。これまでも「ボローニャでボロニェーゼ食べたい」とか「ジェノヴァでジェノヴェーゼ食べたい」などを実行してきて、今回も「エビアンエビアン飲みたい」と思ってやって来たのであるけれど、エビアン1.80ユーロもした。日本で買うより高いとはどういうこっちゃ。うちのやつなんか「タダで汲ませろよなぁ」とか言い始めるし。なのでもったいないから「エビアンエビアン飲みたい」は断念。本当に何をしに来たのかわからん。エビアンに行った実績がパスポートに残るかと思ったら残らないし、なぜかローザンヌに戻ったらパスポートのチェックがあって、ライトをあてて不正が無いか確認されるという、いまだかつて経験したことの無いほどのチェックを受けたり。チューリヒで入国した時はチラ見で終了したくせに。
今日、欧州選手権が開幕したのであるけれど、なぜかトルコのサポーターたちが大量にエビアンから船でスイスに入国して吃驚。ジュネーヴでトルコの試合があったようなのだけれど、それにしても一体なぜエビアンから入国を。ジュネーヴについたらえらい数のトルコ人たちがユニフォームを着て徒党を組み、道路の真ん中で国旗をおっぴろげてバスの行く手を阻んだり、大声で歌ったり奇声をあげたり大変な騒ぎである。ヨーロッパでサッカーと言うと、なぜこんな騒ぎになってしまうのかね。ジュネーヴでは買い物をするだけの予定でいたのであるけれど、結局なにも目ぼしいものが見つけられず、印象に残ったのは大騒ぎするトルコ人たちの姿くらいか。それからあと、ドイツ語圏のスイスでは英語を話す人が多かったけれど、フランス語圏に入ると英語を話す人が極端に減り、こちらが英語で話しかけると意味は伝わるようなのだがフランス語で答えられたりした。
というわけでスイス旅行を終え、明日帰国の途につくわけであるが、帰りの飛行機でだされるカップラーメンが楽しみだ。しょぼいもん楽しみにしてんなぁと思うでしょ? いい加減日本の味が恋しいのです。カップラーメンと言えば行きの飛行機で出された際には勢いづいてすすったためにむせてしまい、ハナからラーメンを出してしまってショックだった。人生で初の体験。日本食が早く食べたいです。