帰りの機内にて

現在スカイライナーの中。日本は蒸し暑いね! 吃驚だよ。すっかり梅雨じゃないすか。
今回はすごかったなぁ。飛行機は後ろの方の座席になると、降りるときに異様に待たされてウンザリするのだけれど、首尾よく前の方の通路側に座れた上、目の前が壁の席だったので実に快適。しかもなんだかスムーズに荷物を取り出すことができて、ビジネスを差し置いて一番に降りることができた。人生初の体験。おかげで9時45分くらいに飛行機を降りたのに、9時59分のスカイライナーに乗れた。ビバ!バックパック。荷物は全部機内持ち込みに限る。ちなみに普段ならばスカイライナーなど乗らないのに今日に限って乗ったのは、うちのやつはこれから仕事なので、少しでも早い方が良いからである。ビバ!無職。勤め人は大変だなぁ。飛行機の座席といえば、以前知人がアエロフロートに乗ったさいに座席番号が『F』とあり、通路側か〜、などと思っていたら、搭乗時にやたら皆駆け込んで行くので何事かと思ったら、『フリー』の『F』だった、という事があったらしい。しかも窓枠ズレてたとか。さすがアエロフロート。私が乗った時も、救命胴衣の付け方の映像が白黒だった上に途中で砂嵐になって上映不能。最終的には乗務員の実演になった
り、アエロフロート側の問題でモスクワの空港のベンチで寝ることを余儀なくされたことがあった。会社も飛行機そのものもあんななのに、ちゃんと飛んでるのがすごいと思う。
飛行機では、寝ているとカップヌードルをもらえないため、結局ほとんど寝ずに過ごしてしまった。今にして思うと、なぜ自分がああもカップヌードルに執着したのかよく分からない。普段めったに食べない癖に。そうそう、食事と言えば成田発着の便はホテルオークラと共同開発かなにかの日本食が出るはずなのに、我々が乗る便が成田を出てアムステルダムに向かう時点で機内食の積み込みがなぜか許可されず、結果わりと微妙な感じのアジアンミールを食べる羽目になって遺憾であった。なんで許可されなかったのだろう。理由が知りたい。気まぐれとかだったらヤだな。
あとは機内での出来事といえば、隣の席の人か。白人の紳士のような雰囲気の、痩せて背の高い50代くらいの男性だったのだが、起きている間はずっとイヤホンをして映画を見ており、機内でアナウンスが流れると無論のことイヤホンからの音声は中断されてイヤホンからもアナウンスが流れるのだが、そうすると半ば飛び上がるくらい驚くのである。紳士然としてるのに。一度などは、跳ね上がった上に手でイヤホンを弾きとばして、隣に座っていた私の方が驚いた。そして状況を客観視したらおかしみを感じてしまい、肩を震わせクックックッと笑い、そんな自分がキモかった。