アンコールワットの屈辱
本日はアンコールワット、アンコールトムその他の見学へ。早朝アンコールワットで日の出を見ると言うので4時半起きしたため、肝心の日中の観光では睡眠不足でやや記憶がとんでしまった。それと今回はツアーということで他の人々と足並み揃えて見学しなくてはいけなかったため、あまり落ち着いて見ることができず終い。考えてみてくれ給え、他の参加者(40代男性一名を除いて全員20代半ば)に「みんなで一緒に写真を撮ろう!」などと話を持ちかけられ、この私に「皆で阿修羅のポーズをとろう!」等と言って屈辱的状況を強いてきたのであるぞ。落ち着けるわきゃあないのである。勘弁してください。挙げ句の果てにはカンボジア人ツアーガイドに「そこの柱の影に隠れて顔だけ出してください」などとポーズ指定までされ、20代女子の一人とともに腕と両足を使って二人でハートマークまで作らせられる始末である。一体私はカンボジアまでなにをしに来たんだか。アンコールワットその他については割愛させていただきます。まー写真で見るのよりは凄いわな。当然。ちなみにアンコールワットはヒンドゥーの寺院だそうで。タイはまだ観光してないから分
からんが、少なくともカンボジアくらいまではインドの影響が大だったのであろう。でもってベトナムまでいくと中国の文化圏なのかな。
今回のツアーの嫌なところは、土産物を売りにくる幼児や子どもに対して同行者がみな口を揃えて「かわいいかわいい」と言って写真をとる割に何も購入せず、物乞いの子どもにも無論、写真をとるだけとって金をせがまれると「ナイナイ」と言って去って行くところか。果てには物乞いやら土産物売りの子らに対して「ああいうことやってても悲壮感がなくて、楽しんでやってるからいいよね」とか言ってんの。私も無論、物売り=不幸、などと単純に思考停止気味に彼らを見ている訳ではないが、それにしても「楽しんでやってる」ってのはいささか無邪気過ぎやしないか。この辺の遺跡は一人で回るのが大変なのでツアーに参加したが、やはり一人旅なら一人に徹していた方がよかったのかもしらん。
というわけで本日印象に残ったのは、観光ガイド氏のカンボジア情報か。たとえば、その辺に生えてる植物を指さして
「内戦の時にはこの植物のこの固い部分で、ポルポト派が人々の首を切って処刑してました」
「カンボジアでは金さえあればなんでも思いどおりなので、悪いことをしても裁判官にお金を払えば無罪になります」
「この道は観光用に整備されてますが、ちょっと入るとまだ地雷が埋まってます」
「サッカーの試合があるとプノンペンでは人が殺されます。皆試合にお金を掛けるので、掛にまけるとその人は人を殺してお金を盗みます」
「アンコールワットの近くに高級マンションが建てられてますが、内戦の頃にはそこは処刑場だったので今でも人骨が沢山うまってます。だから地元の人は誰もマンションを買いたがりません」
「中田は以前は随分人気がありましたが、カンボジアに来た時に態度が悪くて、いまでは皆に嫌われてます。前は中田のでてるチームにお金をかけていましたが、今では誰もかけません。今は中村にかけます」
などなど。中田カンボジア大顰蹙というのは、カンボジアの日本語ガイドと一言も口をきかなかったり、ともろもろ横柄だったかららしいのだが、なぜその中田の態度の悪さが全国区で知れわたってるのかが謎である。この他には、カンボジアは見合い結婚が普通でお金さえあれば遣りたい放題なので、じいさんでも18歳の女子と結婚できる、とか、そのせいでいまカンボジアでは駆け落ちが流行ってる、とか。駆け落ちに流行すたりなんてあるんすね。
ところでid:o--tsukaさんへ。o-tsukaさんの大塚ネットワークすごいっすね。まさかちょっとした雑談でそんな体力を要求されるはめになるなんて。大塚ネットワークで思い出しましたが、今度ぜひo-tsukaさんの行き着けの沖縄料理屋を紹介してください。
あ! 猛烈ショッキングな出来事のこと忘れてた。コンビニに行ったら無数のコオロギが這い飛び周っており、そのうちの一匹に首筋に着地された。死んだ方がましだと思った。よって「誰かいっそ私を殺してくれ」と叫んで同行者やや引き気味。そうしたらカンボジア人のコンビニ客がおもむろに空のペットボトルに生きたままコオロギ採集を始め、おかげで心穏やかに買い物をすることができた。だけどあれ、多分家に持って帰って油で挙げて食べるように採集してたんだよな。好き嫌いは殆どない私であるが、虫だけは食べられません。たとえそれが美味しいものだったとしても、その美味しさをしるという喜びなど、知らないまま死んでゆくので構わない。あー、そういや今日は強烈にでかいムカデもみた。体長20センチ、直径1センチ強。でかすぎる。できれば虫とは無援の人生を送りたいものである。