解放感を満喫する

ようやく心労からの解放である。この4日間は辛かった。『○○さんは絶対A型だよね!』などと言われて、本当は『会ったばかりなのに人の事を見切った風な口をきくな!』と思ってるのに、場の盛り上がりに水をささないために『えへへ〜、そう見える?』などと答えて一緒に興じて見せるのに四苦八苦である。『わたし何型に見えますか?』って言われて、そんなの本当は全然どうでもいいのに『じゃあO型!』と答えると、『実はB型なんですよ〜』と言われて『え〜!!』と驚いてみせたりしなければならなかったり。この手の話題に困惑しているのは私のみのようで、皆さん心底楽しんでおり、全員一人参加のツアーにも関わらずこの打ち解けようは、人見知りする性質の私には実に驚嘆に値する。一人旅をする人というのは、私のように一人遊びが得意なタイプよりは寧ろ、すぐに誰とでも親しくなれるから特定の誰かと一緒に旅行する必要がない人の方が多いのかもしらん。
というわけで再び陸路で国境を超えてバンコクに戻って参りました。いや〜、いいね! 一人って。すごい気が楽だよ。気がむいた方向にふらふら歩いて行ってしまっても何の問題も無い。精力的に観光せずにスタバでダラダラしてても全く問題無い。そしてカオサンは、あ、カオサンというのは安宿が集まっている通りのことなのであるが、最初にカオサンについた時は夜中で、翌日はすぐにバスでカンボジアに向けて発ってしまったので全然分からなかったのだが、本日夕方頃にカオサンに着くとすごい賑わいよう。観光客だらけなんだけれど作られた観光地という気配は一切無く、東アジアの人間もタイの人も欧米の人間もいりまじってとても不思議な雰囲気を醸し出しているのである。道端でパッタイをその場で作ってくれるおばちゃんがいたり(一皿20バーツ、70円ちょっと。安い!)、洋服やらサンダルやら売られていたり。現在タイは雨季なので非常に湿度が高く、よって私は汚れても構わんように現地で二束三文で適当な服を買う予定で、日本からはあまり着替えを持って来なかったので、カオサンで非常にゆったりとして楽そうなパンツを購入したのだが、購入した時
はパンツの色がペリドット色でなかなか気に行ったものの、その半面「日本に帰ったら”なんでこんなもん買ってしまったんだろう”と思うのだろうな」などと感じていたら、宿に帰って着てみると早速「なんでこんなもん買ってしまったんだろう」と思ってしまったので驚いた。でも着るけどさ。今日はいてたパンツ洗っちゃったからな。
やっぱり都会はいいね! カンボジアは大分田舎だからな、まだまだ。バンコクはほんとに都会だよ。あー都会が好きだ。ほんとに好きだ。物と人に溢れてややゴミゴミしているのが好きだ。明日は漸くバンコクの街を徘徊できそうなので楽しみである。