4番目の妻にスカウト

私のつらい話を聞いてください。チャイハナでリフレッシュし、さあ気合いを入れてホテルまで歩こう!しかし途中でティムールの墓だけチラ見して、ホテルに荷物を置いたら霊廟の中を見に戻ろう!と歩きだし、ティムールの墓から徒歩15分程度の距離のホテルに向かったが、実際には40分かかった。もう見に戻る気しないな…、気を落としつつチェックインしようとしたら、私が予約したのは系列の別のホテルだという。で、じゃあ場所は?と尋ねると、なんとティムールの霊廟の隣だよ! こんなショッキングなことがあるだろうか!? 軽く悲鳴をあげ、肩を落としつつ疲れた顔でその間違った宿をあとにすると、すぐさま受付のおじさんがバンで追いかけてきて正しい宿に送ってくれた。いい人だ〜。この間違った宿に来る途中も色んな人が道を教えてくれ、非常に親切だったし、ウズベクネコと遭遇、距離をはかりつつせめぎあったりできたので、この40分の道のりは無駄じゃなかった。しかしそうは言ってもショックだよ、目的地の隣にホテルがあったなんて。それもこれも全部私が悪いんだけど。旅行会社からは宿の名前と住所しか知らされてなかったので、自力
で宿のサイトをみつけて地図を出力したのだが、その時に間違ったのだ。最初「住所だけじゃ道が分かんないじゃんプリプリ」と怒っていたのだが、普通はタクシーかなにか使うのだから問題ないのだろう。ええもう、どうせいつも公共の乗り物と歩きで移動してますよ。
ちなみに宿は昨日とは比較にならんレベルでスバラシイ。とても同系列と思えない。今日は若干豪華なのに対して昨日はベッドカバーに血のシミがついていたからな。
目当てのティムールの霊廟はすばらしかったです。今日見た中で一番良かった。そして昨日の飛行機で私以外の唯一の日本人グループ(親子3人)に再会し、みやげ物屋のおやじには4番目の妻にスカウトされた。だいたいこの国のおっさんはまず子供の有無を聞いてきて、いないとなると子作りに話を持っていこうとする。しかし何回かこういう経験をして分かったのは、チュニジアで感じた危険性とは違って、だいぶ冗談に近い。悪い人たちじゃないんだな、ウズベク人。むしろ気のいい人ばかりかも。これなら私も地獄の番犬にならなくて住むじゃん。そういえば今日は3人のウズベク人に、一緒に写真に映ってくれと頼まれた。なんの前置きもなく唐突に話しかけられた内容が写真撮影だよ? どうだろう、私のこの人気っぷり。ひょっとして知らないうちに私はウズベキスタンでアイドルデビューでもしてたんだろうか。だからバザールのおばちゃんたちも私を見ると一斉に手を振ってきたのか? 私のメディア露出情報求む。