シンガポールをふりかえる

沢木耕太郎『旅する力』を読みはじめた。そしたら早くも「やっぱり旅行、楽しいよな」などと思いはじめた。かつ、前回ウズベキスタンに行った時に、連れがいればもっと楽しいだろうなぁ、などと思って今回はうちのやつを連れて行ったのだが、いざ人と一緒に旅行してみると「やっぱり一人旅のほうが、楽しいかも」などと思ったり。一人旅のほうが緊張感があるので精神的にはとても疲れるのであるが、現地の人に親切にしてもらったり、いろんな出会いがあったりと刺激は間違いなく強い。沢木耕太郎のおかげさまで「やっぱ一人旅だよ! それもつらい旅!」と旅行に対するモチベーション急上昇。あー、実際にはつらい旅なんかしたら、帰国してからしばらく廃人になるというのに。
ちなみに今回の旅行も撮ってきた写真を見てみると、かなり充実した旅であったことが分かる。たとえばこれ。

タイガーバームガーデン改め、ハウパーヴィラ。

怖い。

ネズミの赤十字

元は普通にクラシック・カーだったらしいのだが、なぜこんな改造を。

サザエさん

宮田珠己の本で見てはいたが、実物はやはり強烈。

自動車事故現場。倒れている人を早く病院に連れて行ってください!
ちなみに今回シンガポールに行くことにしたきっかけは、このハウパーヴィラにある。だってこれ、見てみたいじゃん? 実物。こういうものに対してうちのやつはあまり理解してくれないので、これまでは「行きたいなら一人で行けば?」と素っ気ない反応であったが、実際に行ってみたらそこそこ喜んでおった。しかし前半で体力が尽きたのか、私が後半を見ている間は休憩所で待っているという。で、一人でカニ女などを見に行き、戻ってくるとやつは机に突っ伏して寝ていたのであった。まるで精気を吸い尽くされた、といった態で。やはりこういう所には一人で行った方がよいらしい。
あぁ、シンガポール。なかなかよいところであった。ちなみに上述の沢木耕太郎は『深夜特急』の中で「タイガーバームガーデンはつまらなかった」と書いていた。沢木耕太郎とは好みが合わないらしい。