マドレーヌ研究6

手抜き作業。

最近マドレーヌ作りにはまっているということをついうっかりバイト先の本屋で漏らしてしまったために、なぜか年内に作って差し入れなくてはならなくなった。こういう場合適当に濁せばよいのだろうけれど、挑まれるとつい受けてしまう。自分でも愚かだと思うが「できない」「やれない」「わからない」、この3つの語を発することを私の自意識が許さないのである。
で、どうせバイト先の不特定多数が食べるんだから適当でいいや、もうイル・プルのルセットなんかじゃなくて基本の金蔵さんでいい、だけどサワークリーム余ってるし使い切りたいからいれてしまえ、分量なんか度外視だ、とこの調子で非常にいい加減に製作した。作業の間ずっと、意識は低いし注意力散漫だし、温度管理も滅茶苦茶だったのだが、何という事だろう。いままで作ってきた中で今回が一番美味しく出来た。ということはつまり、私は努力してはいけないのだ。頑張ってもいけない。何事に対してもいい加減に取り組むのが最良の結果を生むという事だろう。今後ともこの調子で適当に生きていきたいものである。