甘いもの食べまくる

さてさて、このターボルでは雪道を歩き回ったので足先が完全に冷え切ること数回。その都度お店に入って暖をとったのだが、甘いものが安い。最初に入った店なんかパイ菓子とコーヒーで25コルナ。意味が分からない。このパイ菓子はパイ生地を筒状にして中にクリームを詰めたものだったのだが、クリームが生クリームかと思いきやメレンゲだった。だからもはや旨いとか不味いとかいう次元ではなく問答無用に甘い。甘くて何がなんだか分からないのだ。しかし食べきった後の口の中にはしつこい甘さが残らず、ひょっとしたら美味しかったのかもしれない、との予感をさせたのでもう1個お菓子を注文。次はロールケーキだ。
しかしこれがまたキングサイズでこれに比べると日本のロールケーキなんか赤ちゃんの離乳食みたいなものだ。そして断面積の中でクリーム部分の占める割合の大きさときたら一瞬眩暈がするほどだ。私は生クリームと言うものは本当に心底好きなのだが、齢を重ねた身には完食は不可能かも知れぬと哀しい結末が脳裏をよぎった。しかし食べてみるとあにはからんや、ヨーグルトムースでございましたよ。勿論完食。気をよくして慣れないチェコ語を駆使して、というか店の人が誰一人として英語を解さなかったので止むを得なかったのだが、なんとかこのケーキの名を聞きだし、覚えられるわけがないので紙に書いてもらったりした。ケーキ安いは地元の人と交流できるはで大満足である。
そして2件目。ここは大変に素晴らしかった。いつものようにウィーン風コーヒーを注文し、ここではイチゴのソースをかけたチェコのパンケーキを注文。パンケーキといっても形状は殆どクレープなのだが。これがかなり美味しかった。恐らくチェコに来てから口にした甘いものの中で一番旨い。多分この店が私の泊まっている宿の近所にあったとしたら毎日通っている。だって、美味しいだけじゃなく、ちゃんとしたデザートなのに55コルナ。日本円にして250円程度なのだから。私はもう心からチェコ万歳!と叫びたい気分になりましたよ。という事でターボルではいろんな意味で楽しい思いをしました。またもう一度この街には行きたいと思います。そのうちにね。