ビール飲んだくれ

謎の像

こいつまだチェコにいるのかよ、もう食傷気味だよ、そういう声が聞こえてきそうですが相変わらずチェコにいます。そして私はやっぱり今日も幸せです。今日はもう昼からビール飲みまくりました。アルコールと言えばワインくらいしか普段飲まない私であるので、ビールと言うものは滅多に飲まず、飲み会などでも周りに合わせるなどと言うことをするわけがないので当然一杯目から赤ワイン飲んで「不味い」とのたまうのが常な訳ですが、今日は大体1.5リットルくらい飲んだのではないでしょうか。だってチェコのビール美味しいんだもん。ここでビール飲まないなんてバカよ、バカ。
飲んだのは“U Zlateho Tigra”というかつては一見さんお断りの店で、私がプラハに来た当初に一度訪れ、青二才はさっさと退散したお店である。今日は常連さんで混み始める前、開店早々の午後3時に再挑戦。しかしもう何人もお客さんがいるんだよ。なんでだ?兎に角ビール飲んだ。昼飯抜きでビール飲んだ。というか昼飯代わりにビール飲んだ。ダメ人間と言うよりはもはやダメオヤジだな。
美味しくビール飲んで気持ちよく酔っ払って、空きっ腹だったから結構酔いが回ってしまい、まだ明るいのに気持ち千鳥足でプラハの街を彷徨ってしまいました。もう読む本がないからなんか買わなきゃと書店に赴いたのだが、気がついたら書店のソファで居眠りしかけてる。やばいやばい、カフェでお茶でも飲んでリフレッシュせねば、と同じ書店内にあるカフェに行った。ここのカフェ、部分的に一段高くなっており、そこだけは木の椅子ではなくソファになっているのだが、そこが空いていたので途惑うことなくそのシートに陣取ったのだが私以外誰も客がそこに座ろうとしない。それもそのはずで、気がついたらその一段高い部分の一番目立つテーブルに著名人と思しき女性が座って講演会が始まっていたのだ。この日のカフェの客は明らかにその講演会が目当てだったのだが、同じ壇上に赤ら顔の東洋人が一人で茶を飲んでおり場違いも甚だしい。その時の自分の姿を客観視したらやっぱり可笑しくなって笑いそうになったが、そこで笑ってしまったら誤魔化しようがなく問題ある人物になってしまうので死ぬ気で堪えた。
結局この書店では何ら本を買わず、別の書店で本を買った。Umberto Ecoの“Baudolino”のイタリア語、原著が欲しかったのだが手に入らなかったので、ここはDavid Lodgeの“Nice Work”を買った。きっと良い睡眠誘導剤になってくれることだろう。だって英語苦手なんだも〜ん。英語の勉強なんか中3で終わってるもんね。なのに何で買ったかっていうと日本語版はとっくに絶版になってるからだよ。文句あるか。