イラストを頑張る

夕食は宿の近くのお店で済ませた。味だけでいうならば昨日の贅沢ディナーよりもこっちの方が美味しいな。ビール飲んでも(また飲んだ)140コルナで済んだし。チーズのフライを注文したのだが、つけあわせが何れもジャガイモばかり。そして私はよりにもよってジャガイモのフライを選んでしまったのだ。フライの付け合せにフライ、重すぎました。最後は泣きながら勘弁してくださいと懇願しました。嘘。苦しかったけど全部食べました。良いお店です。美味しかったです。
宿に戻るとここの下のお嬢さんにイラストと自分の名前、日付を書いてくれと頼まれた。長く泊まったお客さんだけだから、と言われて、うっそーじゃあ私ある意味選民じゃん、特権階級じゃんと俄然やる気が出たのだが、今までのお客さんのものを見せてもらったら中にはプロがいたりと絵の巧い人ばかりである。イラストだなんて、多分10年くらい描いていないし、たまに描いたとしても世間や友人、教師を揶揄するようなイラストしか描いてない。つまり人間性がいやらしいのである。こんな純粋無垢で可愛らしいお嬢さんに見せられるわけがない。そうしたら一番上の息子さんがアイデアをくれて、方程式を書けばよいのでは、と。で、書きました。ラグランジュ方程式。私は最低です。すると下のお嬢さんが寂しげに「猫でもいいから描いて」というので頑張りました。頑張っていやらしくないように絵を描きました。こういうときに素直絵が描けないのはやはり私の自意識が強すぎるからなのだろうね。頑張った甲斐あって一応合格。よかったよかった。
ここのうちのお子さんは3人いるのだが、3人が3人ともとても可愛くて良い子で非常に感じが良い。この子達に会いにまたプラハに来たいと思うくらいだ。というか今日無駄にコルナを口座からおろしすぎたので絶対にまた来るのだけれど、コルナ使いに。酔ってるときにお金に関わる作業をしたらいけないね。話は戻るが、お子さんたちである。帰ってくると「お帰りなさい」と玄関で出迎えてくれるのだ!今時新妻だってそこまでしてくれないんじゃないか?この「お帰りなさい」が毎日嬉しくてねぇ。本来なら一人旅では絶対に味わえない待遇だ。皆さんもプラハに来られることがあればこちらに宿泊されると良いでしょう。是非。
民宿桐渕