半・池波正太郎コース

先々週から隔週土曜が休みになったのを良いことに、昼から出勤。会社に行く前に「まつや」で蕎麦食べた。有名店なので混み合っているのだが、私としては平日の、サラリーマンだらけのこの店が好きだ。特に夜。仕事帰りのおっさんがネクタイゆるめて晩酌。いいなぁ、この店。この店にはそういうのが似合う。そんで相席すんの、私も。いたわさやらそばがきで日本酒かるくのんでシメにもり蕎麦食べる。最高。「さいこう」と入力すると一番最初に「再校」と変換する私のマック…。院生時代は「ぱい」と入力すると「パイ」じゃなくて「π」と返してくるウィンドウズを使っていたものだが、立場が変わればPCも変わるもんだ。
時間がないので本日は酒は飲まず「竹邑」へ。ここのあげまんじゅうは絶品である。なんでこんなに美味しいんだろう。美味しすぎて会社行くのがイヤンなってきた。雰囲気も大正とか昭和初期でよい。私絶対生まれてくる時代間違ってるよ。大正時代とかの金持ちの家に生まれて女学校なんかに通い、旧制高校に通う学生さんに憧れたりするのだ。「摩利と新吾」の世界。だめだ。この時代にはケーキがない。大正却下。じゃあどの時代がいいんだ?時代以前に人間として生きるのに向いていないのかも知れない。
このまま万惣フルーツパーラーへと突入し秋葉原探索に出たい気持ちを押し殺し、なんとか神保町方面に向かったがやはり途中で引っかかった。なんか久々に川村珈琲店に行きたくなっちゃったんだよ。学生時代よくここで珈琲飲んだなぁ。そんでその後本屋めぐりして、つかれたらぶらじるで珈琲飲むの。懐かしい。川村にはストイックなお兄さんが黙々と珈琲を淹れており、その姿勢のよさに見ほれたものだ。最初に見たときはおじさんの店員と彼とがいて、おじさんが店主で彼はてっきりバイトだと思っていたのだが、私が行くとたいてい彼が一人で切り盛りしており、3時過ぎくらいになるとおじさんの店員がやってくるの。ひょっとしてお兄さんが店の店主でおじさんがバイトか?などと憶測したりもしたのだが真相は闇の中。果たして本日はいかに?とワクワクして入店したらおじさんしかいなかった。やはり彼はバイトだったのだ。残念だなぁ。あの珈琲を淹れる姿はかなり見物だったのに。ひょっとしたら自分の店をどこかでかまえてるのかもね。
重たい腰を上げて会社についたら既に4時。ま、でも12時まで働いたから8時間労働。こんなもんでしょ、休日だもの。